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大谷翔平に続き、前回の優勝者がホームラン・ダービー出場を表明。連覇なら史上3人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)Jul 8, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に続き、ホームラン・ダービーに出場する2人目の選手が決まった。6月23日、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)がインスタグラムに「アイム・バック。7月12日@クアーズ・フィールド」と書き込んだ。

 アロンゾは、前回の優勝者だ。2019年のファイナル・ラウンドで、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)を破った。昨年は、ホームラン・ダービーもオールスター・ゲームも開催されなかった。

 アロンゾのニックネームは「ポーラー・ベア」。今シーズンのホームランはまだ11本ながら、メジャーリーグ1年目の2019年は53本のホームランを打ち、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が2017年に打ち立てたルーキーのシーズン記録を1本上回り、タイトルと新人王を手にした。昨シーズンの16本塁打も、リーグ・トップと2本差だった。

 一方、今シーズン、大谷とともに両リーグ最多の23本塁打を記録しているゲレーロJr.は、出場しない。先日、スポーツネットのヘイゼル・メイがそう報じた。「大谷翔平がホームラン・ダービーで優勝すればエンジェルスではあの選手以来。最大のライバルはその息子!?」で書いたように、ゲレーロJr.は史上初の親子優勝を成し遂げる可能性があった。

 大谷とアロンゾの出場が決まり、残るはあと6人だ。そのうちの1人は、ホーム開催ということで、ライアン・ミックマン(コロラド・ロッキーズ)になると予想する。今シーズンのホームランは16本だ。また、MLB.comのスコット・マーキンによると、ヤミーン・マルセイディス(シカゴ・ホワイトソックス)――日本ではメルセデスと表記されることが多い――が出場したがっているという。こちらは、7本塁打。希望が叶えば、アイム・バックではなくて初出場だが、マルセイディスは「ヤミーネーター」あるいは「ヤーミネーター」のニックネームを持つ。

 なお、アロンゾが優勝すると、ケン・グリフィーJr.(1998~99年)とヨエニス・セスペデス(2013~14年)に続き、史上3人目の連覇となる。2度以上の優勝は、この他にプリンス・フィルダー(2009年と2012年)だけ。グリフィーJr.は、1994年にも優勝している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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