本塁打王を獲得したシーズンに登板した選手は、ルース以外にもいるのか。大谷は現在1位タイの12本塁打

大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)May 11, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ベーブ・ルースは、本塁打王のタイトルを12度獲得した。そのうちの5シーズンは、打席に立ってリーグ最多のホームランを打っただけでなく、マウンドにも上がった。

 他にも、本塁打王のシーズンに登板した選手がいるのか、ルースを除く延べ289人の本塁打王(ナ・リーグ167人/ア・リーグ122人)を調べたところ、7人が見つかった。最初の6人は19世紀。30本塁打以上はいない(1920年にルースが54本のホームランを打つまで、登板の有無にかかわらず、シーズン30本塁打以上の選手は皆無だった)。残る1人のジミー・フォックスはルースよりも後だが、今から82年前の1939年(35本塁打&1登板)だ。

 もっとも、本塁打王以外も含めれば、30本塁打以上のシーズンに登板した「最後の選手」は、それほど大昔ではない。2012年に33本のホームランを打ったクリス・デービスが、5月6日に16回表から2イニングを投げ、得点を許さずに白星を手にした。当時も今も、デービスはボルティモア・オリオールズに在籍している。この翌年と2015年に本塁打王を獲得し、2019年は2度目のマウンドに上がった。この時はホームランを打たれ、1イニングで1失点を記録した。

 また、直近3シーズンのいずれかに、20本塁打以上&登板の選手は、2018年に22本塁打&10登板の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)ら、7人を数える。3シーズンのうち、2020年はシーズンが1チーム60試合に短縮され、登板なしで22本塁打のルーク・ボイト(ニューヨーク・ヤンキース)以外はどの選手も20本未満だったので、実質的には2シーズンに7人だ。このなかで最もホームランが多い、2018年に25本塁打&1登板のアンソニー・リゾー(シカゴ・カブス)は、今シーズンも登板している。

筆者作成
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 現在、大谷はシーズン12本のホームランを打ち、ミッチ・ハニガー(シアトル・マリナーズ)とアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とともに、ア・リーグのトップに立っている(ナ・リーグも、アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.が12本で1位)。今シーズン、大谷が本塁打王を獲得すれば、そのシーズンに登板は1939年のフォックス以来となる。30本塁打以上&登板なら2012年のデービス以来、25本塁打以上&登板であれば2018年のリゾー以来だ。現時点でシーズン6本塁打以上の選手は、ア・リーグが41人、ナ・リーグは33人。この計74人中、今シーズンのマウンドに上がっているのは大谷しかいない。リゾーは5本塁打だ。

 なお、通算300本塁打&登板の選手については、こちらで書いた。

通算300本以上のホームランを打ち、マウンドにも上がったのは、ベーブ・ルースだけではなかった