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ヤンキースはこの選手を手放すべきではなかった!? 新天地でいきなり4打数3安打

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トークマン Apr 24, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月27日、ニューヨーク・ヤンキースは、リリーフ左腕のワンディ・ペラルタ(と後日決定選手)をサンフランシスコ・ジャイアンツから獲得し、交換に外野手のマイク・トークマンをジャイアンツへ放出した。

 4月28日、トークマンは、ジャイアンツの「7番・センター」として出場し、4打数3安打を記録した。ヒット、ヒット、三振、ヒットだ。

 トークマンは、開幕からアクティブ・ロースターに入っていたものの、アーロン・ジャッジアーロン・ヒックスクリント・フレイジャーブレット・ガードナーの4人に次ぐ、「第5の外野手」だった。年齢は30歳だ。

 けれども、ヒックス、フレイジャー、ガードナーの3人は、いずれも打率1割台&出塁率2割台と低迷している。一方、ブルペンでは、ザック・ブリットンが3月に左肘から骨棘を取り除く手術を受け、シーズン初登板は5月下旬以降となる見込みながら、必ずしも左投手が不足しているわけではない。クローザーのアロルディス・チャップマン以外にも、ジャスティン・ウィルソンルーカス・リットキーがいる。

 とはいえ、1試合の結果だけで、トークマンを手放すべきではなかったというのは、当然ながら早すぎる。しかも、トークマンが打った3安打のうち、1本目はライナーでレフトへ飛ん飛んだものの、2本目は三塁手の前に転がり、3本目はワンバウンドしたボールを投手が素手で捕ろうとして弾いた。

 なお、トークマンとチームを入れ替わったペラルタは、4月30日の8回表にヤンキース・デビュー。こちらは、3人でイニングを終わらせた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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