12年と206日ぶりにメジャーリーグへ復帰。1年目は24歳、2年目は36歳

Mar 5, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月17日、5回表に代打として打席に入ったショーン・キャズマーJr.(アトランタ・ブレーブス)は、併殺打に討ち取られた。けれども、結果はさておき、キャズマーJr.は長い歳月を経てメジャーリーグへ戻ってきた。その前に出場したのは、2008年9月23日。今から13シーズンも前のことだ。

 当時は24歳だった内野手が、36歳の今シーズン、ようやくメジャーリーグ2年目を迎えた。2009年から2019年までの11シーズンは、サンディエゴ・パドレス、シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・メッツ、ブレーブスの4球団に在籍し、AAAの1049試合とAAの57試合に出場した(2020年はマイナーリーグの試合が行われなかった)。メジャーデビュー前を含め、マイナーリーグ出場は1670試合を数える。一方、ここまでのメジャーリーグ出場は、2008年の19試合と今シーズンの1試合、合わせて20試合だ。

 イライアス・スポーツ・ビューローによると、12年と206日ぶりのメジャーリーグ復帰は、1950年以降では最長の「ブランク」だという。ミニー・ミノーソの12年と68日(1964年…1976年)とサチェル・ペイジの12年と3日(1953年…1965年)を上回る。1900年以降に範囲を広げても、キャズマーJr.の「ブランク」は歴代9位に位置する。ちなみに、トップはポール・シュライバーの22年と2日(1923年…1945年)だ。

 12年以上の「ブランク」があった11人中9人は、「ブランク」の間に、故障あるいは引退により、マイナーリーグでも独立リーグでも(あるいは日本や他の国のプロ・リーグでも)、まったくプレーしなかったシーズンが存在する。メジャーリーグへ戻るまで、どのシーズンも途切れることなくプレーし続けたのは、キャズマーJr.以外に1人、15年と74日ぶりに復帰したフレッド・ジョンソン(1923年…1938年)だけだ。また、「ブランク」に入るまでにメジャーリーグでプレーしたのは1シーズンのみ、すなわち、復帰がメジャーリーグ2年目という選手も、キャズマーJr.の他には、12年と309日のケン・ペナー(1916年…1929年)しかいない。このどちらにも当てはまるのは、キャズマーJr.だけだ。

 なお、キャズマーJr.は2008年にメジャーリーグで8本のヒットを打ち、犠牲フライと二塁打(他7安打はシングル)で計2打点を挙げているものの、ホームランはまだ打っていない。マイナーリーグの通算本塁打は98本だ。故障者が戻ってくれば、キャズマーJr.は降格となる可能性が高い。