パドレスが球団初のノーヒッターを達成し「最もノーヒッターから遠ざかっている球団」はどこに!?
4月9日、サンディエゴ・パドレスのジョー・マスグローブが、ノーヒッターを達成した。パドレスの投手(あるいは投手たち)によるノーヒッターは初めて。1969年の創設以来、これまで一度もノーヒッターはなく、2012年6月1日にニューヨーク・メッツのヨハン・サンタナが達成後は「30球団で唯一ノーヒッターのない球団」となっていた。
その称号をパドレスが返上したことにより、新たに生まれたのが「最もノーヒッターから遠ざかっている球団」だ。
パドレスを含む21球団では、21世紀に入ってから、少なくとも1度のノーヒッターが記録されている。それ以外の9球団中4球団も、球団最後のノーヒッターは、マスグローブが生まれた1992年12月4日以降だ。
残る5球団の最後は、近い順に、カンザスシティ・ロイヤルズが1991年8月26日(ブレット・セイバーヘーゲン)、ボルティモア・オリオールズが1991年7月13日(ボブ・ミラッキ/マイク・フラナガン/マーク・ウィリアムソン/グレッグ・オルソン)、トロント・ブルージェイズが1990年9月2日(デーブ・スティーブ)、ミルウォーキー・ブルワーズが1987年4月15日(ホアン・ニエベス)、クリーブランド・インディアンズが1981年5月15日(レン・バーカー)だ。現時点では、インディアンズが「最もノーヒッターから遠ざかっている球団」ということになる。ちなみに、バーカーはこの試合で、パーフェクト・ゲーム(完全試合)を達成した。また、オリオールズ最後のノーヒッターで最初の6イニングを投げたミラッキは、1997年に近鉄バファローズで6試合に登板した。
ワールドシリーズで優勝したことのない6球団――パドレスもその一つ――を除くと、インディアンズは「ワールドチャンピオンから最も遠ざかっている球団」でもある。1948年にボストン・ブレーブスを破った後、ワールドシリーズ進出は4度を数えるが、いずれも優勝できなかった。直近の2度、1997年と2016年は3勝4敗。両シリーズとも、第7戦は延長戦までもつれ込んだ。