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シーズン初勝利がリーグで最も遅かった球団は、そこから巻き返せたのか。今年のパは千葉ロッテが出遅れ

宇根夏樹ベースボール・ライター
千葉ロッテの4試合目は、ホーム開幕戦 AUGUST 10, 2018(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 パ・リーグ6球団のうち、千葉ロッテマリーンズだけは、シーズン初勝利をまだ挙げていない。他の2カードは、2試合を終えて1勝1敗となったが、千葉ロッテは福岡ソフトバンクホークスに3連敗。2試合目と3試合目は、続けてサヨナラ負けを喫した。

 過去20年(2001~20年)に、各シーズンの初勝利がパ・リーグで最も遅かった球団は、以下のとおり。なお、シーズン1勝目を挙げるまでの試合には、引き分けも含んでいる。例えば、2007年の北海道日本ハムファイターズと千葉ロッテは、開幕2連戦で対戦し、2試合とも引き分けた。2011年は、福岡ソフトバンクが最初の2試合で△●、北海道日本ハムと千葉ロッテは●●ときて、3球団とも3試合目に初勝利を挙げたが、北海道日本ハムの1勝目は他の2球団よりも1日遅かった。

筆者作成
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 初勝利が最も遅かった球団のシーズン順位は、1位から6位までさまざまだ。ただ、最下位が最も多く、全体の37.0%を占める。4~6位は63.0%だ。今年の千葉ロッテのように、6球団中1球団だけが出遅れたシーズン――2001年、2007年、2011~12年、2016年を除く15シーズン――に限ると、最下位は40.0%、4~6位は80.0%となる。しかも、残り20.0%の1~3位は、2004年と2009年と2018年の、いずれも北海道日本ハムだ。

 また、初勝利がリーグで最も遅く、なおかつ4試合目以降だった17球団――こちらは並んで出遅れた球団も含む――のうち、最下位は35.3%、4~6位は70.6%だ。初勝利が5試合目以降の9球団は、すべて4~6位でシーズンを終えている。

 今年の千葉ロッテは、すでに0勝3敗なので、最速でも4試合目の初勝利となる。さらに、3月30日に東北楽天に敗れると、初勝利は5試合目以降に持ち越される。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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