警告を受けるため、あの投手は故意に違反した!?
トレバー・バウアー(ロサンゼルス・ドジャース)が、メジャーリーグ機構から警告を受けた。本人がツイッターに、警告の文書と、その理由となった自身の写真をアップしている。
昨シーズン、シンシナティ・レッズにいたバウアーは、シカゴ・カブスのダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)を凌ぎ、サイ・ヤング賞を受賞した。そして、2月にドジャースと3年1億200万ドルの契約を交わした。
過去にも、バウアーはさまざまな話題を振りまいてきた。今春のエキシビション・ゲームでは、右眼を瞑って投げた(下の写真)。過去には、降板の際、監督に手渡すはずのボールをセンターへ向かって投げたこともある。数々の発言はもちろん、自作のドローンにまつわるエピソードも少なくない。
今回の警告は、見せてはいけないものを見せてしまったのが理由だ。もっとも、「試合中におっぱいを見せて「永久追放」となった女性たちの目的は!?」のような話ではない。
エキシビション・ゲームに登板した際、バウアーの胸元には、ジャージの下に着ているアンダーシャツが見えていた。そこには、バウアーのオリジナル・ロゴが記されていた。イニシャルのbに稲妻を組み合わせたデザインだ。ベルトにも、このロゴがあった(上の2枚の写真からもわかる)。これらが、規定に違反しているというのだ。
OKなのは、自身が在籍する球団のロゴとメジャーリーグのロゴに、メジャーリーグ機構と選手会が承認したロゴだ。3つめの場合、金銭が発生しているので、メジャーリーグ機構としては違反を見過ごすわけにはいかない。
ただ、この警告(とそれを公にしたツイート)により、バウアーのロゴの認知度は上がった。本拠を構える都市からもわかるとおり、バウアーがこれまでに在籍した3球団、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、クリーブランド・インディアンズ、シンシナティ・レッズと比べ、ドジャースのマーケットは格段に大きい。バウアーは、このロゴを記したTシャツやパーカーを販売している。いつからかは不明だが、スタートしたのは、今オフよりも前だ。
今回の件、バウアーは「確信犯」だったのではないだろうか。