62試合で10三塁打まであと1本。残りは100試合。20三塁打に到達すれば今世紀3人目
6月5日、ジャレン・デュラン(ボストン・レッドソックス)は、三塁打とホームランを1本ずつ打った。
それぞれの本数は、シーズン9本目と4本目だ。ホームランはア・リーグのトップ100に辛うじて入る93位タイだが、三塁打はどの選手よりも多い(6月5日時点)。二塁打は17本を数え、3位に位置する。
デュランの9三塁打は、2位のアンソニー・ボルピー(ニューヨーク・ヤンキース)とボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)と3本の差がある。ナ・リーグに、5三塁打以上の選手は皆無だ。また、デュランを擁するレッドソックスを除く29チームのうち、62.1%の18チームは、三塁打の本数がデュランと同じか、それよりも少ない。
デュランは、今シーズンがメジャーリーグ4年目。それまでの3シーズンに打った長打は、193試合でホームランが13本、三塁打が7本、二塁打は51本だ。
今シーズン、レッドソックスは、6月5日に62試合目を終えた。レギュラーシーズンは、あと100試合が残っている。
シーズン最多三塁打は、1912年にオーウェン・ウィルソン――あるいはチーフ・ウィルソン――が記録した36本だが、今世紀に限ると、2007年のカーティス・グランダーソンによる23本が最も多い。
今世紀のシーズン20三塁打以上は、あと1人、グランダーソンと同じシーズンに20本のジミー・ロリンズしかいない。シーズン15三塁打以上も、2015年に15本のエディ・ロザリオ(当時ミネソタ・ツインズ/現ワシントン・ナショナルズ)を最後に途絶えている。
ロザリオは、2015年がメジャーリーグ1年目だった。2016~23年の三塁打は、908試合で14本。今シーズンは、ここまで0本だ。
ちなみに、今世紀の通算三塁打トップ5は、131本のホゼ・レイエス、123本のカール・クロフォード、114本のロリンズ、96本のイチロー、95本のグランダーソンだ。ロリンズは、20世紀最後の2000年にメジャーデビューし、このシーズンは三塁打を1本打っている。イチローのシーズン三塁打は、2005年の12本が最も多かった。