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東北楽天に復帰した田中将大と「再びチームメイト」になる選手は9人

宇根夏樹ベースボール・ライター
銀次 NOVEMBER 15, 2014(写真:アフロスポーツ)

 今シーズン、田中将大は、8年ぶりに東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーする。

 現在の東北楽天にいる選手のうち、田中とチームメイトとして過ごした――同じシーズンに東北楽天で一軍の試合に出場した――ことがあるのは、投手が5人、野手は4人だ。塩見貴洋岡島豪郎島内宏明の3人は、今オフ、国内FA権を持っていたが、いずれも行使せずに残留した。

筆者作成
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 9人中6人は、田中とともに2013年の日本シリーズに出場した。残る3人のうち、塩見は肩を痛め、この年は一軍登板ゼロ。釜田佳直福山博之は日本シリーズの出場資格選手に入ったものの、登板はしなかった。一方、銀次藤田一也岡島豪郎則本昂大の4人は、優勝を決めた第7戦にも出場。則本は美馬学(現・千葉ロッテマリーンズ)からマウンドを引き継ぎ、2イニングを投げて田中につないだ。この試合は、東北楽天が3対0で読売ジャイアンツを下した。2点目を挙げたのは岡島だ。2回裏に二塁打を打った。

 また、現在の東北楽天のコーチのうち、田中のかつてのチームメイトは6人を数える。一軍投手コーチの小山伸一郎、一軍打撃コーチの鉄平渡辺直人、二軍内野守備走塁コーチの塩川達也、二軍外野守備走塁コーチの牧田明久、育成投手コーチの永井怜がそうだ。日本シリーズの第7戦に、牧田はリードを3点に広げるソロ本塁打を打った。

 楽天イーグルスアカデミー(ベースボールスクール)のコーチを含めれば、その人数はさらに増える。2020年のシーズン終了後に引退した青山浩二も、その一人だ。キャリアを通して東北楽天で投げた青山は、入団も一軍デビューも、田中より1年早かった。

 美馬の他、他球団に在籍中の選手では、東京ヤクルトスワローズの嶋基宏は言うまでもなく、広島東洋カープの菊池保則三好匠も、東北楽天で田中とチームメイトだった。

 東北楽天とニューヨーク・ヤンキースで田中とチームメイトという選手はいない。過去に東北楽天に在籍した選手にも、見当たらなかった。ちなみに、現在の東北楽天にいる選手のうち、前ボストン・レッドソックスのルスネイ・カスティーヨは、ヤンキース時代の田中と2014~15年に対戦している。結果は、3打数1安打、1四球、1三振だ。また、アラン・ブセニッツアダム・コンリーは、どちらも2018年に1度ずつ、田中が先発した試合で、相手チームのリリーフとしてマウンドに上がった。

 なお、メジャーリーグからではないが、中日ドラゴンズへ復帰した福留孝介と再びチームメイトになる選手については、こちらで書いた。

中日復帰の福留孝介と「再びチームメイト」は、山井大介と平田良介と…

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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