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今年の日本シリーズも「福岡ソフトバンクvs.読売」なら、2年続けて同じ顔合わせは何年ぶり何度目!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
読売ジャイアンツの日本シリーズ進出は確定 July 10, 2020(写真:ロイター/アフロ)

 昨年の日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークス読売ジャイアンツが対戦した。今年の日本シリーズも、再びそうなる可能性は低くない。パ・リーグ優勝の福岡ソフトバンクは、その前にクライマックス・シリーズで2位の球団――まだ決まっていない――を退ける必要があるが、セ・リーグを制した読売の場合、こちらはクライマックス・シリーズが開催されないので、すでに2年連続の日本シリーズ進出が確定している。

 2年続けて同じ顔合わせの日本シリーズが実現すれば、2006~07年の北海道日本ハムファイターズvs.中日ドラゴンズ以来、13年ぶりとなる。

 同じ2球団の対戦が2年以上続いたスパンは、これまでに9度を数える。3年連続が3度、2年連続が6度だ。そのうち、1度目から7度目までは、いずれも一方の球団が続けて優勝した。そのなかには、南海ホークスvs.読売も2度ある。南海は、現在の福岡ソフトバンクだ。1951~53年も1965~66年も、南海は一度も読売を倒せなかった。

筆者作成
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 一方、直近の2度、1992~93年の西武ライオンズvs.ヤクルト・スワローズと2006~07年の北海道日本ハムvs.中日は、いずれも優勝球団が入れ替わっている。どちらの顔合わせも、1年目はパ・リーグの球団、2年目はセ・リーグの球団が優勝した。ちなみに、昨年の日本シリーズは、パ・リーグの福岡ソフトバンクが、セ・リーグの読売を下した。ここまでは、直近の2度と共通する。

 なお、福岡ソフトバンクの工藤公康監督は、この9度のうち、1992~93年の日本シリーズに、西武の投手として登板した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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