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スタントンの5試合連続ホームランは、ポストシーズン史上2位タイ。最長に並び、ヤンキースを救えるか

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)Oct 7, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)が、ポストシーズンに入ってから、持ち前のパワーを炸裂させている。ワイルドカード・シリーズの第1戦からディビジョン・シリーズの第3戦まで、5試合続けてホームランを打った。

 昨シーズンと同じく、今シーズンも故障に泣かされた。出場は23試合。開幕戦から2試合続けてホームランを記録したが、その後は8月と9月の各1本に終わった。今秋のポストシーズンで打ったホームランの本数は、すでにレギュラーシーズンを上回っている。

 ポストシーズンで5試合以上続けてホームランを打ったのは、スタントンが4人目だ。2004年のカルロス・ベルトランと2017~18年のジョージ・スプリンガー(ヒューストン・アストロズ)に並び、彼らの上には、2015年に6試合連続のダニエル・マーフィー(当時ニューヨーク・メッツ/現コロラド・ロッキーズ)しかいない。10月8日に行われるディビジョン・シリーズの第4戦でホームランを打つと、スタントンはマーフィーとともに最長となる。

筆者作成
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 ただ、スタントンのホームランがシリーズ敗退の危機に陥っているヤンキースを救えるかどうかは、また別の話だ。ここ2試合とも、ヤンキースはレイズに敗れている。スタントンは第2戦に2本のホームランを打ったが、勝利には結びつかなかった。

 スタントンがストリークを6試合に伸ばしても、ヤンキースが試合に勝てなければ、新記録の7試合連続ホームランは、来秋以降に持ち越しとなる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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