MLB史上初の「両リーグで首位打者」が誕生するか。NPBにはセ・パ両リーグで獲得が2人いるけれど

DJ・ラメイヒュー(ニューヨーク・ヤンキース)Aug 12, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 DJ・ラメイヒュー(ニューヨーク・ヤンキース)は、コロラド・ロッキーズ時代の2016年に首位打者を獲得した。現在、ラメイヒューは、ア・リーグの打率トップに立っている。4年前の打率は.348、今シーズンは9月19日の試合を終えて.368だ。

 少し意外な気もするが、ナ・リーグとア・リーグのどちらでも首位打者を獲得した選手は、これまでに一人もいない。ラメイヒューは、史上初の「両リーグで首位打者」に迫っている。

【追記:9/27】現行の規定打席以上を対象とすると、エド・デラハンティは1899年のナ・リーグと1902年のア・リーグで首位打者。ただ、当時の対象は、チームの試合の60%以上に出場した選手。この場合、1902年のア・リーグはナップ・ラジョイ(現行の規定打席未満)が首位打者となる。この年を含め、ラジョイはア・リーグで首位打者5度。

 ただ、右打ち名人――パワーが皆無のスラップ・ヒッターというわけではない――のラメイヒューといえども、そう簡単にはいかない。2位にはティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)がいて、その差は2ポイント(2厘)しかない。

 ア・リーグの打率トップ2は、昨シーズンもこの2人だった。アンダーソンが打率.335、ラメイヒューは打率.327。8月を終えた時点では.326と.333ながら、アンダーソンが9月に.374を記録したのに対し、ラメイヒューは.295に終わり、逆転された。

 今シーズン、ラメイヒューが首位打者となれば、アンダーソンの「2年連続」を阻止する。アンダーソンが首位打者を獲得すると、前年に続いてラメイヒューの「両リーグで首位打者」を阻む。

 ちなみに、日本プロ野球の「両リーグで首位打者」は2人いる。1人目の江藤慎一は、1964~65年の中日ドラゴンズ(.323/.336)と1971年のロッテオリオンズ(.337)で首位打者を獲得した。2人目の内川聖一は、2008年の横浜ベイスターズ(.378)と2011年の福岡ソフトバンクホークス(.338)だ。

 また、イチローの首位打者は、日本プロ野球のパ・リーグとメジャーリーグのア・リーグで、計9度を数える。こちらは、パ・リーグが1994~2000年のオリックス・ブルーウェーブ(.385/.342/.356/.345/.358/.343/.387)、ア・リーグは2001年と2004年のシアトル・マリナーズ(.350/.372)だ。イチローは2015~17年にナ・リーグのマイアミ・マーリンズでもプレーしたが、3シーズンとも、規定打席にも打率.300にも届かなかった。