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25試合以上の連続安打は26人、30試合以上は7人。吉田正尚は24試合連続安打を継続中

宇根夏樹ベースボール・ライター
福本豊 1977(写真:岡沢克郎/アフロ)

 8月11日以降、吉田正尚(オリックス・バファローズ)は、どの試合でもヒットを打っている。9月6日の1打席目に打った内野安打により(2打席目と5打席目はホームラン)、連続試合安打を24とした。

 それよりも長い、25試合以上の連続安打は、これまでに26人が記録している。直近は、昨シーズンの西川龍馬(広島東洋カープ)だ。西川は25試合で止まらず、ストリークを27試合まで伸ばした。

筆者作成
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 また、吉田の24試合連続安打は、2003年の塩谷和彦と並び、現時点では球団5位に位置する。4人が25試合以上の連続安打を記録している球団は、オリックスと阪神タイガースしかない。

 しかも、オリックスの4人中3人は30試合以上だ。1946年に野口二郎が31試合連続、1971年に長池徳二が32試合連続、1977年に福本豊が30試合連続(野口の当時は阪急軍、長池と福本の当時は阪急ブレーブス)。30試合以上の連続安打は、全球団を合わせても7人。その半数近くを1球団で占めている。

 9月8日から、オリックスはメットライフドームで、埼玉西武ライオンズと3試合を行う。今シーズン、吉田の球場別打率はメットライフドームの.500(22打数11安打)が最も高く、埼玉西武戦の.500(42打数21安打)も対戦チーム別のトップだ。ストリーク中の8月18日~23日(京セラドーム大阪)だけでなく、その前の6月30日~7月5日(メットライフドーム)も無安打の試合はなく、どちらも、6試合中4試合でマルチ・ヒット(複数安打)を記録している。

 一方、その次のカード、9月11日からZOZOマリンスタジアムで行う千葉ロッテマリーンズ戦は対照的。ZOZOマリンスタジアムの打率.217(23打数5安打)と千葉ロッテ戦の打率.304(56打数17安打)は、それぞれ、球場別と対戦チーム別のワーストだ。6月23日~28日(ZOZOマリンスタジアム)は6試合中3試合でヒットが出ず、8月4日~9日(京セラドーム大阪)も6試合のうち最後の2試合が無安打だった。

 ただ、吉田は、その直後の福岡ソフトバンクホークス戦から連続試合安打をスタートさせ、現在に至っている。このストリークには、8月28日~30日(京セラドーム大阪)に千葉ロッテと対戦した3試合も含まれている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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