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「40代の開幕投手」は何勝を挙げた!? 今年の石川雅規はまだ未勝利

宇根夏樹ベースボール・ライター
大野豊 NOVEMBER 30, 2007(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 9月1日、石川雅規(東京ヤクルトスワローズ)は、6回裏に1死二、三塁とされて降板するまで、1点しか取られなかった。けれども、その時点で東京ヤクルトは無得点。7回表に1点を挙げ、石川に黒星がつくのは阻んだものの、最後はサヨナラ負けを喫した。

 ここまで、石川は6試合に先発し、0勝2敗、防御率4.85だ。今シーズンの開幕投手のうち、石川以外のシーズン未勝利は、3先発の山岡泰輔(オリックス・バファローズ)しかいない(0勝1敗、防御率3.48)。

 山岡の場合、5イニング以上を投げたのは、開幕戦のみ。一方、石川の5イニング未満は1度しかなく、5イニング以上の5度中3度は2失点以内に抑えている。また、開幕戦と2登板目は、ブルペンが同点にされなければ、石川に白星がついていた。石川に代わって2番手が登板した時点のスコアは、それぞれ、6対3と5対1だった。

 40歳以上で開幕投手を務めたのは、石川が史上5人目だ。大野豊が2度、40歳と42歳で開幕戦に先発しているので、石川は延べ6人目となる。最初の2人、若林忠志村田兆治は、開幕戦で白星を挙げた(完封と1失点の完投)。佐藤義則のシーズン初白星は3登板目、大野は6登板目と2登板目だった。石川は、すでに6試合に投げている。

筆者作成
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 もっとも、シーズンはまだ60試合近く残っている。石川がここから二桁勝利を記録するのは無理にしても、シーズン初白星を手にするだけでなく、大野(2度目)の3勝や佐藤の4勝、大野(1度目)の5勝を上回るチャンスはまだある。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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