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8月の最高勝率は、2ヵ月連続1位の福岡ソフトバンクとV字回復の千葉ロッテ。東京ヤクルトは急降下

宇根夏樹ベースボール・ライター
レオネス・マーティン(左)とサンディ・アロマーJr. Apr 4, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今月、12球団最高の月間勝率を記録したのは、対照的な前月を過ごした2球団、福岡ソフトバンクホークスと千葉ロッテマリーンズだった。

筆者作成
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 福岡ソフトバンクは、7月の勝率もトップ。両月の試合数は異なるものの、勝率はどちらも.667だ。3試合に2勝(2勝1敗)のペースで勝ち続けている。6月は3連敗を2度喫したが、その後、3連敗以上はなし。2連敗が3度あるだけだ。

 一方、千葉ロッテは、リーグ・ワースト(12球団ワースト2位)だった7月の勝率.385から一転し、福岡ソフトバンクと並ぶ勝率.667を記録した。7月は連勝がなかったのに対し、8月の連勝は6度。2連勝が4度、4連勝が2度だ。今シーズンの月間勝率の推移は、6月の試合数が少ないことを別にすれば、V字を描いているようにも見える。8月初旬にブランドン・レアードが離脱したが、レオネス・マーティンは8月だけで10本のホームランを打った。

 また、7月は12球団とも勝率.300以上を記録したが、8月は東京ヤクルトスワローズとオリックス・バファローズの2球団が勝率.300に届かなかった。東京ヤクルトの勝率.292は、オリックスの勝率.250よりは高いものの、前月との差は、わずかながら東京ヤクルトの方が大きい。オリックスは292ポイント差、東京ヤクルトは299ポイント差だ。

 オリックスの順位は、8月を通して最下位のまま。東京ヤクルトは2位で8月を迎え、最下位で8月を終えた。

 なお、監督が交代してからのオリックスは、4勝5敗だ。3連勝と5連敗の後、8月最後の試合は千葉ロッテを完封した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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