石井一久GMはトレード8件。一方、その間にトレードなしの球団も…
東北楽天ゴールデンイーグルスの石井一久GM(ゼネラル・マネージャー)が、またしても動いた。先月、読売ジャイアンツとの間でトレードを成立させ、ゼラス・ウィーラーと交換に池田駿を獲得したのに続き、今度も読売を相手に、高梨雄平を放出する見返りとして、高田萌生を手に入れた。
石井が東北楽天のGMに就任したのは、2018年9月1日だ。最初のトレードは、その3ヵ月後。金銭トレードにより、読売から橋本到を獲得した。そこから数えて、今シーズンのトレードは、7件目と8件目になる。2018年のオフ以降に成立したトレードは、プロ野球全体で14件なので、石井GMはその半数以上に関わっている。
橋本を獲得したトレードと今シーズンの2件からも想像できるとおり、石井GMのトレード・パートナーは、読売が圧倒的に多い。8件中4件。残りは、広島東洋カープが2件、横浜DeNAベイスターズと千葉ロッテマリーンズが1件ずつだ。
一方、このスパンに読売が成立させたトレードは5件。東北楽天の8件に次いで多く、他の10球団はいずれも2件以下だが、トレード・パートナーが東北楽天だった4件を除くと、昨年6月の1件しか残らない。
また、石井GMが8件のトレードをまとめる間に、一度もトレードを行っていない球団も存在する。上の写真からもわかるとおり、選手時代に石井GMが在籍したことのある、埼玉西武ライオンズがそうだ。福岡ソフトバンクホークスも、昨オフに中田賢一を無償で阪神タイガースへ放出しただけ。選手も金銭も、獲得はしていない。
なお、石井GM自身は、選手時代にトレードを経験している。日本プロ野球ではないが、2005年3月にロサンゼルス・ドジャースからニューヨーク・メッツへ移った。このトレードは、捕手兼一塁手のジェイソン・フィリップスと1対1の交換だった。