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シーズン最初のホームランが出ていない選手。前年30本塁打以上の14人のなかにも…

宇根夏樹ベースボール・ライター
松田宣浩 MARCH 15, 2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 昨シーズン、30本以上のホームランを打った選手は、両リーグ合わせて14人いた。そのうちの12人は、すでに今シーズン最初のホームランを記録している。なかでも、山川穂高(埼玉西武ライオンズ)とブランドン・レアード(千葉ロッテマリーンズ)は5本ずつ。昨シーズンは24本塁打の中田翔(北海道日本ハムファイターズ)とともに、リーグ・トップに立っている。

 一方、福岡ソフトバンクホークスの2人は、シーズン1本目のホームランが出ていない。アルフレド・デスパイネの場合、来日すらできていないので当然だが、松田宣浩は開幕から9試合とも先発出場。にもかかわらず、長打も6月25日の二塁打1本しかない。

筆者作成
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 もっとも、37歳の年齢を別にすれば、心配するのはまだ早いだろう。松田は過去にも、1本目のホームランがなかなか出なかったことがある。昨シーズンは開幕戦でホームランを打ち、2018年も2試合目ながら、2017年の1号は開幕から26試合目の4月30日だった。この年のホームランは24本。出遅れた分を取り返すには至らず、過去5シーズン(2015~19年)のなかでは最も少ないものの、5月は8本塁打を記録し、6~9月も毎月3本以上を打った。

 なお、この14人のうち、山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)とホセ・ロペス(横浜DeNAベイスターズ)のシーズン初本塁打は、開幕戦というだけでなく、どちらも1打席目だった。ただ、その後は対照的。山田が4本のホームランを打ち、失敗なしで3盗塁も記録しているのに対し、ロペスは2本目が出ず、打率と出塁率も低空飛行を続けている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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