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「アスリート長者番付トップ100」に入ったメジャーリーガーは1人だけ。昨年度は15人がランクイン

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)Mar 4, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 フォーブスが、世界で最も稼いでいるアスリート上位100人の2020年度版を発表した。そこにランクインしたメジャーリーガーは、57位タイのクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)しかいない。金額は2730万ドル。NBA選手のザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)と並んでいる。ウィリアムソンは、昨年のドラフト全体1位だ。

 昨年度のトップ100には、3070万ドルで54位のカーショウを含め、15人のメジャーリーガーが入っていた。その筆頭は、5060万ドルで17位タイのマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)。同じく17位だったテニス選手のノバク・ジョコビッチは、今年度のランキングで23位(4460万ドル)に位置している。ちなみに、昨年度の63位(2920万ドル)は、ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)とテニス選手のセリーナ・ウィリアムズだった。

筆者作成
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 トップ100からメジャーリーガーが激減した理由は、明らかだ。フォーブスは「3月の開幕が延期されたことで大きな打撃を受けた」と記している。NBA選手は昨年度も今年度も35人のまま。NFL選手は19人から31人に増えた。その他の競技の人数は、ほとんど変わっていない。

 カーショウは、2018年11月に3年9300万ドルの延長契約を交わした。総額のうち契約金が2300万ドルを占め、カーショウはそれを3分割した金額、766万6667ドルを毎年受け取る。また、昨シーズンまではアンダーアーマーのスパイクを履いていたが、昨年10月にスケッチャーズと新たな契約を結んだ(上の写真で履いているのがそう)。これらのことが、他のメジャーリーガーと違い、極端な「減収」を防いだようだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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