日本プロ野球の「2球団でそれぞれ100勝以上」を挙げた投手は、小山正明しかいない。1953~63年に大阪/阪神タイガースで176勝、1964~72年に東京/ロッテ・オリオンズで140勝。1973年に大洋ホエールズで挙げた4勝を合わせ、通算320勝は歴代3位に位置する。ちなみに、24人いる通算200勝以上のうち、複数の球団で投げたのは11人だ。

 小山を含め「2球団でそれぞれ50勝以上」は10人。こちらは、通算100勝以上の137人中、74人が複数の球団でマウンドに上がった。

筆者作成
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 10人のうち、第二次世界大戦を挟んで投げた4人は「それぞれ50勝以上」にとどまらない。ビクトル・スタルヒン野口二郎別所毅彦の3人は「それぞれ80勝以上」、川崎徳次は「それぞれ70勝以上」を挙げた。一方、戦後にデビューした6人は、小山を除くと、小林繁の「それぞれ60勝以上」が最多。坂井勝二高橋一三江本孟紀工藤公康の4人は「それぞれ50勝以上」だ。

 ただ、工藤の場合、日本プロ野球では初の「3球団でそれぞれ50勝以上」に迫った。西武ライオンズ(1982~94年)の113勝と読売ジャイアンツ(2000~06年)の53勝に加え、両球団の間に過ごした福岡ダイエーホークスの白星があと1つ多ければ、そうなっていた。

 現在、日本プロ野球の球団に在籍している投手に、「2球団でそれぞれ10勝以上」は9人いる。涌井秀章(東北楽天ゴールデンイーグルス)と岩隈久志(読売)は「それぞれ40勝以上」を挙げていて、2人とも一方の球団は50勝以上だが、涌井は今オフのトレードで千葉ロッテマリーンズ(48勝)から東北楽天へ移った。岩隈が42勝を挙げた大阪近鉄バファローズは、もう存在しない。

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 なお、「2球団でそれぞれ1000安打以上」と「2球団でそれぞれ150本塁打以上」は、こちら。

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