メジャーリーグの試合数は減る!? 年俸はその分が減る!? 新型コロナウイルスのパンデミック
今シーズンの開幕は、少なくとも2週間遅れる。3月12日にコミッショナー事務局が発表した。予定されていた開幕は3月26日。その2週間後は4月9日だ。
3月26日~4月8日には、183試合が組まれていた。30チームで割ると平均6.1試合だが、ホームとアウェーを合わせると、1チームが行うのは平均12.2試合となる。
ダブルヘッダーを組み、移動日にも試合を行えば、当初の予定どおり、9月27日にシーズンを終えることは不可能ではない。この場合、どのチームも1ヵ月に2~3試合が増える。12.2試合を6ヵ月弱(4月9日~9月27日)に割り振る計算だ。
ただ、開幕はさらに遅れるかもしれない。そうなると、試合数を減らすことになりかねない。今から25年前、1995年のレギュラーシーズンは、162試合ではなく144試合。前年の夏からストライキに突入し、開幕を迎えたのは4月26日、全チームが144試合を終えたのは10月1日だった。
ちなみに、78勝66敗で地区首位に並んだシアトル・マリナーズとカリフォルニア・エンジェルスは、10月2日にタイブレイク・ゲームを行い(マリナーズが9対1で勝利)、ディビジョン・シリーズは4カードとも、10月3日に始まった。当時、ワイルドカードは1リーグにつき1チームだったでだったので、ワイルドカード・ゲームはなかった。
また、試合数が減った場合、その分の年俸をどうするのかという問題も生じる。ジェイソン・キプニス(カブス)はツイッターに、家に帰るべきか、残ってトレーニングを続けるべきか(エキシビション・ゲームは中止となった)などの疑問とともに「給料はもらえるの?」と綴っている。1995年は年俸の11.1%がカットされたが、試合数の減少という点は同じでも、ストライキと新型コロナウイルスのパンデミックでは、事情が異なる。