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ベッツや前田健太のトレードは「改訂版」で成立へ。新たな要素が加わり、移籍先が変わった選手も

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からM.ベッツ、前田健太、A.バーンズ Oct 26, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ムーキー・ベッツのトレードが、ようやく成立しそうだ。ESPNのジェフ・パッサンやジ・アスレティックのケン・ローゼンタールらが報じている。

 ベッツとデビッド・プライス(ボストン・レッドソックス→ロサンゼルス・ドジャース)、アレックス・バーデューゴ(ドジャース→レッドソックス)、前田健太(ドジャース→ミネソタ・ツインズ)の動きは、オリジナルと変わらない。先日、「ベッツ、プライス、前田健太ら5人が動く「ブロックバスター・トレード」を行った3球団の思惑は」で書いたとおりだ。

 だが、変更も少なくない。トレード成立のネックとなったブルースター・グラデロール――レッドソックスが健康状態にクレームをつけた――は、ツインズからレッドソックスではなく、マイナーリーガー1人とドラフト指名権(2020年・全体67位)とともに、ドジャースへ移る。一方、レッドソックスは、ドジャースからバーデューゴに加えて2人のマイナーリーガー、ジーター・ダウンズコナー・ウォンを獲得する。ツインズは、ドジャースから前田とマイナーリーガー1人と金銭を得る。3球団による「三角トレード」ではあるものの、当初とは違い、レッドソックスとツインズは、誰も何も交換しない。

筆者作成
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 これに伴い、ドジャースとロサンゼルス・エンジェルスのトレードも、動き出すはずだ。ドジャースはルイス・レンヒーフォともう1人、エンジェルスはジョク・ピーダーソンロス・ストリップリングアンディ・ペイジズを獲得する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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