大谷翔平と同じ年にエンジェルスからデビューした選手の約半数は、すでに球団にいない
2018年にロサンゼルス・エンジェルスからメジャーデビューした選手は、大谷翔平の他に15人いた。そのうちの7人は、すでにエンジェルスにいない。
7人中、現時点でメジャーリーグの球団に在籍しているのも、ウィリアムズ・ハレズ(ピッツバーグ・パイレーツ)だけだ。今シーズンの開幕直前にトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移り、9月にウェーバーを経由してパイレーツへ移籍した。
また、大谷を含め、エンジェルスにいる9人はいずれもメジャーリーグ2年目を迎えたが、退団した7人のうち、今シーズンもメジャーリーグでプレーしたのは、ハレズとジョー・ハドソンしかいなかった。しかも、ハレズはジャイアンツとパイレーツでそれぞれ6登板して計10.1イニングを投げただけ。ハドソンは代打として1打席に立ち、三振を喫したのがすべてだ。マスクをかぶって投球を受けることはなかった。2人とも、昨シーズンのメジャーリーグ出場も多くはなかったが、今シーズンはそれよりも少なかった。
一方、メジャーリーグ2年目もエンジェルスで過ごした選手のなかでは、デビッド・フレッチャーが飛躍を遂げた。ポジションを転々としつつ、1年目からほぼ倍増の154試合に出場し、出塁率(.316→.350)やOPS(.678→.734)をはじめ、軒並み成績をアップさせた。このままいけば、来シーズンは二塁か三塁に定着してもおかしくない。この他、タイ・バットリーとルーク・バードの登板とイニングは、いずれも前年と比べて4倍以上に。それぞれ、72試合と32試合のマウンドに上がり、72.1イニングと49.0イニングを投げた。ジャスティン・アンダーソンは、2年続けて50試合以上に登板した。
ただ、エンジェルスを去ったなかにも、活躍した選手はいた。昨オフにエンジェルスから解雇されたホゼ・ミゲル・フェルナンデスは、韓国の斗山ベアーズでプレーし、打率.344、15本塁打、OPS.892を記録した。