シリーズ初戦に登板する田中将大が、最も警戒すべきアストロズの打者は?
アーロン・ブーン監督(ニューヨーク・ヤンキース)は、ローテーションの順番を入れ替える。ミネソタ・ツインズをスウィープしたディビジョン・シリーズは、ジェームズ・パクストン、田中将大、ルイス・セベリーノの順に投げたが、ヒューストン・アストロズと対戦するリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、最初に田中が登板し、パクストン、セベリーノと続く。
ディビジョン・シリーズで、パクストンは4.2回3失点、田中は5回1失点だった。また、2人とも、今シーズンはアストロズを相手に2試合ずつ投げていて、その防御率はパクストンが6.00、田中は2.25だ。ミニッツメイド・パークに限れば、11.25と1.50となる。
昨シーズンまで、パクストンはシアトル・マリナーズにいたため、ポストシーズンは今年が初めてだ。この点も、ブーン監督は考慮したのかもしれない。田中は4度目。今年のディビジョン・シリーズ第2戦を含め、6試合とも5イニング以上を投げて2失点以内にとどめ、防御率1.54を記録している。その半分の3試合はアストロズが相手。1勝2敗ながら、防御率は2.00だ。
ただ、田中は、必ずしもアストロズを得意にしてきたわけではない。レギュラーシーズンの通算7登板は防御率6.62。ミニッツメイド・パークの4登板は防御率5.73だ。
現在のアストロズにいる選手のうち、レギュラーシーズンに田中から通算3安打以上は8人。アレックス・ブレグマン以外の7人は、いずれも2本以上の長打を含んでいる(どの選手も三塁打はない)。なかでも、ホゼ・アルトゥーベは6安打中4本が長打だ。ホームランと二塁打が2本ずつ。今シーズンは田中と2試合で対戦し、4月8日にホームラン、6月22日は二塁打を打った。
しかも、アルトゥーベは、今年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに「レッド・ホット」の状態で臨む。ディビジョン・シリーズでは、第1戦から1試合おきに計3本のホームランを打ち、二塁打も第2戦と第3戦に記録している。5試合で打った7安打(打率.350)のうち、5本が長打だ。