大谷翔平の「1試合5打点&盗塁」は日本生まれの選手では初。では、盗塁なしの「1試合5打点」は何人?
9月7日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、二塁打で2打点、ホームランで3打点を挙げ、シングル・ヒットで出塁して盗塁を決めた。MLBスタッツはツイッターで、大谷の1試合5打点&盗塁は、日本で生まれた選手では初、と報じた。
では、盗塁の有無を問わず、1試合5打点は、日本で生まれた選手の何人目なのか。これまでに記録した選手のなかには、1試合6打点以上もいるのだろうか。
ベースボール・リファレンスによると、日本で生まれ、メジャーリーグで通算5打点以上の選手は、大谷以外に20人を数える。そこには、野茂英雄や前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)といった投手たちや、現在はドジャースで監督を務めるデーブ・ロバーツらも含まれている。ロバーツは沖縄県で生まれた。
彼らのうち、1試合5打点以上の経験者は7人だ。大谷は8人目ということになる。ちなみに、ロバーツは1試合5打点以上こそ皆無ながら、1試合4打点&盗塁が2度。その2度目は、1試合4打点&盗塁&盗塁失敗だった。
大谷を含む8人中、1試合5打点以上は、松井秀喜の8度が最も多い。他の7人は、合計しても10度だ。松井秀はそれ以外に、ポストシーズンでも1試合5打点以上を3度記録している。2004年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第1戦と第3戦は5打点ずつ、2009年のワールドシリーズ第6戦は6打点を挙げた。日本で生まれた選手のうち、ポストシーズンで1試合5打点以上は、松井秀と松井稼頭央だけだ。松井稼は、2007年のディビジョン・シリーズ第2戦で5打点を挙げた。
なお、松井秀が2009年の第6戦で挙げた6打点は、ワールドシリーズの1試合最多記録だ。他には3人、ボビー・リチャードソン(1960年)、現在は大谷とチームメイトのアルバート・プーホルス(2011年/当時セントルイス・カーディナルス)、アディソン・ラッセル(2016年/シカゴ・カブス)しか記録していない。リチャードソンとプーホルスは第3戦、ラッセルは松井秀と同じ第6戦だ。リチャードソンと松井秀はシリーズMVPを受賞した。
この年のレギュラーシーズンに、松井秀は1試合5打点以上を3度記録した。そのうち、8月21日は1試合7打点。こちらは、2006年6月25日の井口資仁と並び、日本で生まれた選手の1試合最多だ。