故障者リスト入りは史上最多の29人。現在も16人が欠場中。それでも両リーグ最多の89勝

89勝目はDJ・ラメイヒューのサヨナラ本塁打 Aug 31, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月30日、ジオ・アーシェラ(ニューヨーク・ヤンキース)が、前日に遡って故障者リストに入った。今シーズン、ヤンキースの故障者リスト入りは、これが29人目だ。2016年のロサンゼルス・ドジャース(28人)を上回り、史上最多となった。アーシェラの翌日に加わったCC・サバシアを含め、現在も16人が故障者リストに入っている(トロイ・トゥロウィツキは、復帰しないまま7月に引退した)。

筆者作成
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 それでも、ヤンキースは両リーグ最多の89勝を挙げている。このまま勝率.650をキープすれば、105勝に達し、球団史上6位に位置する。ちなみに、球団最多は1998年の114勝だ。その後、105勝以上のシーズンはない。

 チームMVPは、DJ・ラメイヒューだろう。昨シーズンまで、コロラド・ロッキーズで定位置としていた二塁だけでなく、内野の両コーナーも守りながら、3年ぶり2度目の首位打者に迫っている。さらに、ホームランはキャリアハイだった前年の15本より9本も多く、二塁打もキャリアハイを塗り替えそうだ。キャリアハイは2016年と2018年の32本。今シーズンは28本を記録している。

 他にも、20代後半ながら、ほとんど実績のなかった野手たち、アーシェラ、マイク・トークマンマイク・フォードらの働きも見逃せない。3人のホームランは合計39本。昨シーズンまでの通算は、アーシェラが8本、トークマンは0本、フォードはメジャーデビューしていなかった。アーシェラは昨年8月にトロント・ブルージェイズから、トークマンは今年3月にロッキーズから、ヤンキースが獲得した。もともとヤンキースにいたフォードは、2017年のオフにルール5ドラフトでシアトル・マリナーズへ移ったが、翌年3月にマリナーズから返却された。

 チーム本塁打は、すでに254本を数える。メジャーリーグ記録を樹立した、昨シーズンの267本を超えるのは確実だ(8月31日にミネソタ・ツインズが記録を更新)。昨シーズンは、ジャンカルロ・スタントンをはじめとする5人が25本以上を記録し、彼らの合計本塁打(146本)はチーム全体の54.7%を占めたが、今シーズン、その5人のホームランは合計45本、チーム全体の17.7%に過ぎない。

 一方、投手陣にも故障者は出ているが、5人が20先発以上を記録し、ブルペンでは4人が50試合以上に登板している。昨シーズンの20先発以上は4人、50登板以上は5人だった。そのうち、32先発のルイス・セベリーノと66試合に投げたデリン・ベタンセスは、今シーズン、まだ0登板だ。

 ただ、ポストシーズンでは、野手よりも投手、特に先発投手に不安を残す。20先発以上の5人とも、防御率は4.00以上。後半戦に至っては、ドミンゴ・ハーマンの防御率4.47が5人のなかで最も低く、ジェームズ・パクストンは4.99、田中将大は5.71、J.A.ハップは6.70、サバシアは7.77だ。