40本塁打&40盗塁の「40-40」と50本塁打&30盗塁の「50-30」はどちらがより難しい!?

デビッド・ハワード(左)とラリー・ウォーカー April 9, 1998(写真:ロイター/アフロ)

 ロベルト・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は、35本塁打&28盗塁を記録している(8月15日時点)。クリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、39本塁打&23盗塁だ。どちらも、30本塁打&30盗塁の「30-30」にとどまらず、アクーニャJr.は「40-40」やひょっとすると「50-40」、イェリッチは「50-30」を達成してもおかしくない。

 メジャーリーグで「40-40」を達成した選手は、4人だけだ。4年前に「日本プロ野球初の「40本塁打&40盗塁」は誕生するか。MLBで達成した選手たちのデータから検証する」で書いてから、人数は増えていない。一方、「50-40」だけでなく「50-30」も、達成者は皆無だ。MLB.comのデビッド・アドラーは、8月13日に発表した「終盤戦に注目のマイルストーン」という記事で、いくつかの快挙が達成される可能性を考察し、アクーニャJr.の「40-40」は「射程圏」、イェリッチの「50-30」は「見込み薄」としている。

 1シーズンに50本塁打以上を打った延べ45人中、同じシーズンに20盗塁以上を記録した「50-20」の達成者は、1955年のウィリー・メイズ(51本塁打&24盗塁)、1996年のブレイディ・アンダーソン(50本塁打&21盗塁)、1998年のケン・グリフィーJr.(56本塁打&20盗塁)、2007年のアレックス・ロドリゲス(54本塁打&24盗塁)の4人だ。いずれも、25盗塁に届かなかった。

 ただ、「50-30」の達成は、不可能ではないだろう。「40-40」の4人を含め、1シーズンに40本以上のホームランを打って30盗塁以上を決めた選手――「40-30」の達成者――は延べ11人を数える。

筆者作成
筆者作成

 そのうちの一人、1997年のラリー・ウォーカーは、49本塁打&33盗塁。前人未到の「50-30」まで、あと1本塁打に迫った。シーズンの終わり近くに右肘を痛め、ウォーカーは最後の2試合を欠場した。

 なお、日本プロ野球では、「40-40」も「50-30」も、達成した選手はいない。ただ、1950年の小鶴誠は、51本塁打&28盗塁を記録した。メジャーリーグを含めても、「50-25」は小鶴だけだ。

筆者作成
筆者作成

 日本プロ野球で50本塁打以上&二桁盗塁は他におらず、45本塁打以上&二桁盗塁も、小鶴の他には、1949年の藤村富美男(46本塁打&12盗塁)と1979年の掛布雅之(48本塁打&10盗塁)しか達成していない。