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菊池雄星のチームメイト左腕も、八村塁を応援している

宇根夏樹ベースボール・ライター
マルコ・ゴンザレス(シアトル・マリナーズ)Jun 2, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月20日、シアトル・マリナーズで菊池雄星らとローテーションを形成するマルコ・ゴンザレスは、こうツイートした。「@rui_8muraの幸運を祈る! ゴー・ザッグス」

 この日に行われたNBAドラフトで、八村塁(@rui_8mura)はワシントン・ウィザーズから全体9位指名を受けた。ザッグスは、ゴンザガ・ブルドッグスの愛称だ。八村はバスケットボールの「ゴンザガ・ブルドッグス」、ゴンザレスはベースボールの「ゴンザガ・ブルドッグス」でプレーした。

 6年前のMLBドラフトで、ゴンザレスはセントルイス・カーディナルスから全体19位指名を受けた。カーディナルス時代は背番号「56」を使用し、マリナーズでは昨シーズンまで「32」だったが、今シーズンからゴンザガ大時代と同じ「7」を背負っている。

 ゴンザレスの妻モニカも、ゴンザガ大の出身だ。インスタグラムには、夫婦で母校のバスケットボールの試合を観戦した際の写真がアップしてある。

 また、マリナーズとゴンザガ大は、同じワシントン州に位置する(ウィザーズはワシントンD.C.)。マリナーズは5年前から「ゴンザガ・ナイト」を催し、売り上げの一部をゴンザガ大に寄付している。これは、ゴンザガ大に通う学生の奨学金に充てられる。

 今シーズンの「ゴンザガ・ナイト」は6月1日だった。スペシャル・チケットは、チェックのフランネル・シャツ付き。胸ポケットに記してある「ゴー・ザッグス(GO ZAGS)」の「O」がマリナーズのロゴになっている。ゴンザレスの登板はその翌日だったが、昨シーズンは6月2日の「ゴンザガ・ナイト」に投げ、6.2イニングを1失点に抑え、白星を手にした。

 ちなみに、今年のMLBドラフトでは、ザッグスから3選手が指名されたが、それについて、ゴンザレスはツイートしていない。彼らの順位は8巡目以降で、指名したのはいずれもマリナーズではなかった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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