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1シーズン2度の「イマキュレイト・イニング」は史上2人目。30日以内に2度は初めて

宇根夏樹ベースボール・ライター
クリス・セール(ボストン・レッドソックス) Jun 5, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月5日、クリス・セール(ボストン・レッドソックス)が「イマキュレイト・イニング」を達成した。これは、1イニングに9球しか投げず、打者3人をいずれも3球三振に仕留め、3アウトを奪うことだ(三振に仕留めても、アウトにできるとは限らない)。セールにとっては、キャリア2度目。先月の8日にも記録している。ちなみに、1度目は、空振り三振、空振り三振(チェック・スウィング)、空振り三振。2度目は、見逃し三振、見逃し三振、空振り三振。いずれもアウェーの試合で、イニングは7回裏と8回裏だった。

 ベールボール・アルマナックによると、イマキュレイト・イニングは96度を数える(今シーズンは4度)。そのうち、2度以上は6人。現役投手のマックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)とセール以外は、いずれも殿堂入りしている。

筆者作成
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 1シーズンに2度は、1928年のレフティ・グローブと今シーズンのセールしかいない。どちらも2ヵ月連続ながら、グローブは8月23日と9月27日なので、スパンはセールの方が短い。

 別々の投手では、サンディ・コーファックス(3度目)とボブ・ブルースが、1964年に2日続けて、それぞれ4月18日と19日に達成している。セールとシャーザーなら、同日もありそうだ。彼らが投げ合えば、同じ試合で2人がイマキュレイト・イニングも期待できるが、今シーズン、レッドソックスとナショナルズは対戦しない。

 なお、イマキュレイト・イニングに関する過去の記事はこちら。

三振にまつわる2つの表現。「イマキュレイト・イニング」と「ゴールデン・ソンブレロ」

イチローは15年前にも、まったく同じ日に「イマキュレイト・イニング」に関わっていた

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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