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多くのレギュラークラスがまだFAのまま。なかには、掘り出し物になりそうな選手も

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイ・バックホルツ Jun 6, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 まもなく、スプリング・トレーニングが始まる。にもかかわらず、FA市場には多くの選手が残っている。現時点のFAで25人ロースターを構成してみたら、こんな顔ぶれが揃った。

筆者作成
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 昨シーズンの成績からすると、DHを含む野手の9ポジション中、レギュラークラスのFAが見当たらないのは一塁だけだ。ローガン・モリソンの他には、ハンリー・ラミレスエイドリアン・ゴンザレスがいるくらい。2人とも、昨シーズンの序盤に解雇され、その後はどの球団とも契約していない。

 二塁手としたデレク・ディートリックや、控えに挙げたジョシュ・ハリソンマーウィン・ゴンザレスは、いずれも内外野を守るので、どのチームでも重宝しそうだ。3人のうち、ディートリックはメジャーリーグで遊撃の守備についたことがないものの、プロ入り当初は遊撃手だった。

 一方、ダラス・カイクルを除く先発投手は、それぞれ不安材料を抱える。ただ、クレイ・バックホルツが記録した防御率2.01は、90イニング以上を投げた投手のなかで、サイ・ヤング賞を受賞した2人に次いで低かった。故障の多い投手だが、マウンドに上がりさえすれば、昨シーズンに続く好成績を残す可能性はある。また、史上最多タイの13チームで投げているエドウィン・ジャクソンには、新たなユニフォームに袖を通してほしい。他には、アービン・サンタナダグ・フィスターバートロ・コローンらもFAのままだ。

 FAのリリーフ投手は、挙げていけばきりがない。メジャーリーグ11年目の昨シーズン、初めて先発マウンドに立ったセルジオ・ロモもその一人だ。オープナーとして起用するつもりかどうかはわからないが、今月、MLBネットワークのジョン・ヘイマンが発信したツイートによると、トロント・ブルージェイズなどが興味を示していて、契約は間近だという。ちなみに、ロモは5試合に先発し、そのうち2試合で得点を許した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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