正捕手、求む。委細面談? マリナーズだけでなく、ア・リーグ西地区は5チームとも
シアトル・マリナーズは、11月8日にマイク・ズニーノをタンパベイ・レイズへ放出し、新たな正捕手と必要としている。このトレードについては「マリナーズが正捕手を放出し、25歳の外野手を獲得。これは来年に向けた補強? 数年後をめざす再建?」で書いた。
捕手を探しているのは、マリナーズだけではない。なかでも、マリナーズのいるア・リーグ西地区は、5チームとも、開幕戦にスタメンマスクをかぶった捕手がいなくなっている。それぞれのチームに残るのは、スタメンマスク70試合以上のシーズンが、これまで一度もない捕手ばかりだ。
テキサス・レンジャーズはいち早く動き、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからFAになっていたジェフ・マシスを、2年契約で迎え入れた。正式発表はまだながら、11月15日にジ・アスレティックのケン・ローゼンタールがツイートした。レンジャーズが球団オプションを破棄したロビンソン・チリーノスは34歳、マシスは35歳だ。マシスのオフェンスはチリーノスに劣るものの、ディフェンスは勝る。レンジャーズがマシスと契約したのは、若いホゼ・トレビーノとアイザイア・カイナー-ファレファの手本という意味もありそうだ。
ヒューストン・アストロズでは、7月下旬にロサンゼルス・エンジェルスから獲得したマーティン・マルドナードがFAに。また、アストロズはレンジャーズと同じように、ブライアン・マッキャンの球団オプションを破棄した。こちらは、トレードによるJ.T.リアルミュート(マイアミ・マーリンズ)の獲得を狙っているようだ。あるいは、チームに右打者が多いことを踏まえ、スイッチ・ヒッターのヤズマニ・グランダルと契約するかもしれない。
オークランド・アスレティックスは、ジョナサン・ルクロイを呼び戻そうとしているらしい。マリナーズとエンジェルスの動きは、まだ見えてこない。
チリーノス、マルドナード、マッキャン、グランダル、ルクロイの他、レギュラーあるいは準レギュラークラスの捕手では、ウィルソン・ラモス、カート・スズキ、マット・ウィータースらがFA市場に出ている。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマによると、エンジェルスとアストロズでプレーしたマルドナードには、ニューヨーク・メッツが興味を示しているという。