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山本由伸が登板した試合で大谷翔平が打ったホームランは1本。パクストンが登板した試合は4本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
山本由伸と大谷翔平/手前はタイラー・グラスナウ MAR 21, 2024(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 5月13日、山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)は、シーズン9試合目のマウンドに上がる。チームメイトの大谷翔平は、「2番・DH」として出場する。

 大谷は、山本がこれまでに登板した8試合のうち、7試合に出場している。この7試合のスタッツは、山本の降板後も含め、打率.276(29打数8安打)と出塁率.371、1本塁打、3打点だ。

 一方、タイラー・グラスナウが登板した9試合とジェームズ・パクストンが登板した7試合で、大谷は、どちらも打率.425以上と出塁率.460以上を記録し、7打点ずつを挙げている。ホームランは、3本と4本だ。もちろん、大谷が彼らと対戦するわけではなく、そこに理由はないはずだが、山本が登板した試合と比べると差がある。

筆者作成
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 ギャビン・ストーンが登板した7試合も、大谷の出塁率は.435を超えている。長打5本は、山本が登板した試合で打った本数より2本多い。

 山本が登板した試合で大谷が記録した長打3本、ホームラン1本と二塁打2本は、いずれも4月12日だ。あとの6試合は、長打を打っていない。

 ドジャースの野手のうち、ムーキー・ベッツは、山本が登板した8試合で、打率.394(33打数13安打)と出塁率.500、3本塁打、12打点を記録している。ベッツに次ぐのは、打率と出塁率が.385(26打数10安打)と.467のウィル・スミス、ホームランは2本のテオスカー・ヘルナンデスマックス・マンシーだ。マンシーは、8打点も2番目に多い。

 もっとも、ベッツは、開幕から16試合で6本塁打ながら、その後の26試合はホームランが出ていない。また、3・4月の打率.368(125打数46安打)と出塁率.477に対し、5月はここまで打率.250(40打数10安打)と出塁率.318。今月の長打は、二塁打が1本だけだ。

 今月、大谷は、打率.429(28打数12安打)と出塁率.529を記録している。ドジャースで今月の打率が.300以上は、大谷しかいない。出塁率も、大谷以外は.360未満だ。

 ホームランは、5本のテオスカーが最も多く、4本の大谷とマンシーがそれに次ぐ。テオスカーは、11打点も今月のチーム最多。こちらも、次に多いのは、大谷とマンシーだ。それぞれ、8打点を挙げている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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