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1980年代生まれの監督が初めて誕生。現役最年長とは28歳差。2人はかつて同じチームの監督と選手

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からC.クロフォード、R.バルデリ、T.マルティネス July 22,2004(写真:ロイター/アフロ)

 ミネソタ・ツインズの監督に、ロッコ・バルデリが就任した。1980年代生まれの監督は、メジャーリーグ史上初めてだ。37歳のバルデリは、1981年9月25日に生まれた。

 一方、来シーズンはおそらく最年長となる――ボルティモア・オリオールズとテキサス・レンジャースの監督が未定――ジョー・マッドン監督(シカゴ・カブス)は、バルデリよりも27歳上だ。来年2月に65歳の誕生日を迎え、28歳差となる。

 バルデリとマッドンは、2006~08年と2010年のタンパベイ・デビルレイズ/レイズで、選手と監督の関係だった。2008年からはデーブ・マルティネス監督(ワシントン・ナショナルズ)も、ベンチ・コーチとしてそこに加わった。2010年のレイズには、バルデリと同じ試合に出場することはなかったものの、ゲーブ・キャプラー監督(フィラデルフィア・フィリーズ)もいた。

 また、2015~17年のレイズは、ケビン・キャッシュ監督(レイズ)とバルデリ、トロント・ブルージェイズの監督に就任したチャーリー・モントーヨの3人が、それぞれ、監督、一塁コーチ、三塁コーチを務めた。2018年はキャッシュが監督、モントーヨはベンチ・コーチで、バルデリもフィールド・コーディネーターとしてレイズで働いた。

 キャッシュとバルデリは、2006年にデビルレイズ傘下のデューラム・ブルズ(AAA)で、ともにプレーした。モントーヨが傘下のマイナーリーグ・チームを率いていた当時、バルデリがそのチームの選手だったこともある。

 バルデリと現役監督の関係は、レイズにとどまらない。2009年にボストン・レッドソックスでプレーした時の監督は、テリー・フランコーナ監督(クリーブランド・インディアンズ)だ。

 来シーズン、両チームがワールドシリーズに進出しない限り、バルデリとマッドンは対戦しない。だが、バルデリは開幕戦でフランコーナと顔を合わせ、マルティネス、キャプラー、キャッシュ、モントーヨとも対戦する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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