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ワールドシリーズ連覇はできなかったが、ポストシーズン連続安打は継続。来年は新記録を樹立!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョージ・スプリンガー(ヒューストン・アストロズ)Oct 17, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 リーグ・チャンピオンシップ・シリーズで敗れ、ヒューストン・アストロズはワールドシリーズ連覇を果たせなかった。だが、リードオフ・マンのジョージ・スプリンガーは、ディビジョン・シリーズの打率.429(14打数6安打)に続き、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでも打率.381(21打数8安打)を記録。計8試合ともヒットを打ち、昨年のワールドシリーズ第2戦にスタートさせた「ポストシーズン連続安打」を14試合に伸ばした。

 これは、歴代8位タイのストリークだ。あと3試合続ければ、ハンク・バウアーデレク・ジーターマニー・ラミレスの3人が持つ、17試合連続安打の最長記録に並ぶ。

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 レギュラーシーズン中のスプリンガーは、2015年6月に記録した14試合連続安打が最も長く、今シーズンは10試合以上すらなく、4月と9月のそれぞれ7試合が最長だった。

 ただ、今年のディビジョン・シリーズでホームランを3本(あるいはそれより多く)打ったのは、スプリンガーしかいない。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズは1本塁打ながら、二塁打3本と併せた長打4本も、現時点では誰より多い。MVPを受賞した昨年のワールドシリーズ――打率.379(29打数11安打)、5本塁打、3二塁打――に続き、ポストシーズンでよく打っている。

 なお、同一年のポストシーズン連続安打は、アルシデス・エスコバー(カンザスシティ・ロイヤルズ)の15試合が最も長い。この年、エスコバーはポストシーズンの初戦(4打数0安打)以外は、どの試合もヒットを打った。また、マーキス・グリッソムの15試合連続安打は、ポストシーズンに初出場した試合からの最長記録だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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