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日本球界を経験した監督がさらに増える!? 元・千葉ロッテ&ヤクルトのスラッガーが2球団の監督候補に

宇根夏樹ベースボール・ライター
ヘンスリー・ミューレンス(WBCオランダ監督)と青木宣親 MAR 12,2017(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 今シーズンのメジャーリーグには、日本プロ野球でプレーしたことのある監督が3人いた。フィラデルフィア・フィリーズのゲーブ・キャプラー監督は読売ジャイアンツ(2005年)で38試合、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのトーリ・ルベロ監督はヤクルトスワローズ(2000年。登録名はトレイ・ロブロ)で29試合、サンディエゴ・パドレスのアンディ・グリーン監督は北海道日本ハムファイターズ(2007年)で18試合に出場した。

 来シーズンも、彼らは監督として采配を振る。日本球界を経験した監督は、さらに増えるかもしれない。シンシナティ・レッズとミネソタ・ツインズでは、それぞれの次期監督として、サンフランシスコ・ジャイアンツのヘッド・コーチ、ヘンスリー・ミューレンスの名前が浮上している。

 レッズは10月6日に、他チームでベンチ・コーチを務めている2人、ミューレンスとチャーリー・モントーヨ(タンパベイ・レイズ)と面談を行うとツイートした。また、10月11日にファンクレッドのジョン・ヘイマンが発表した記事によると、ミューレンスはツインズの監督候補の一人だという。

 ミューレンスは「ヘンスリー・ミューレン」として、千葉ロッテマリーンズ(1994年)とヤクルト(1995~96年)でプレーし、計380試合で77本のホームランを打った。ちなみに、キャプラー、ルベロ、グリーンは、3人合わせて85試合、ホームランは4本だ。

 昨オフも、ミューレンスはデトロイト・タイガースとニューヨーク・ヤンキースの監督候補に挙がり、ヤンキースでは現監督のアーロン・ブーンとともに、最終候補の2人に残った。今オフかどうかはさておき、ミューレンスが監督に就任する日――キュラソー出身では初の監督となる日は、そう遠くなさそうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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