阪神タイガースの日程消化の遅れは、ダブルヘッダーを開催していればカバーできたのか
中日ドラゴンズは138試合を終えているが、阪神タイガースは129試合しか終えておらず、その差は9試合もある。メジャーリーグのようにダブルヘッダーを開催していれば、そうはならなかったのではないか。シミュレーションしてみた。
例えば、雨天順延となった4月17日の中日戦(豊橋)は、9月28日に試合が追加されたが、このカードは4月17~19日の3連戦だったので、翌日あるいは翌々日をダブルヘッダーとすれば、追加日程は不要だ。この方式を採用すれば、開幕前の日程どおりに行われなかった16試合中9試合は消化できる(A)。7月6日と7日の横浜DeNAベイスターズ戦については、3連戦の最後となる7月8日にダブルヘッダーを催し、7月6日の分を終える。
7月5日の中日戦は3連戦(7月3~5日)の最後なので、この方式は使えないが、同じくホームで中日と対戦する9月11~13日のいずれかにダブルヘッダーを組める(B)。9月9日の読売ジャイアンツ戦も同様だ。9月23~24日に同じカードがある。こちらも3連戦(5月11~13日)の最後だった5月13日の広島東洋カープ戦は、次のこのカード(7月9~11日)がすべて順延となっているので、その次の9月4~6日にダブルヘッダーを開催して消化する(B-a)。
また、アウェーの広島戦は9月22日にもある。この日をダブルヘッダーとした上で(B-b)、予備日とされている前日の9月21日も使い(C)、7月9~11日の3試合中2試合(7月9日と10日の分)を行う。
それでも、7月7日の横浜DeNA戦と7月11日の広島戦は残るが、実際にそうしているように、9月下旬の空いている日に試合を追加することで、当初の予定どおり、10月を迎える前に全試合を終えられる。
もちろん、シミュレーションどおりに運ぶとは限らない。ダブルヘッダーを予定した日に、雨が降ることもあるだろう。
ただ、阪神のここからの日程は、尋常ではない。9月26日から10月9日にかけて休みなしで14試合を行い、ホーム2試合→アウェー3試合(名古屋)→ホーム1試合→アウェー2試合(広島)→ホーム3試合→アウェー2試合(東京)→ホーム1試合と移動する。9月4~6日のホーム3試合は、いずれも違うチームとの対戦だ。