２リーグ制となった1950年以降のリーグ連覇は、現在の広島東洋カープ（2016年～）が27チーム目だ。さらに、広島は13チーム目のリーグ３連覇を確実としている。セ・リーグに限れば、連覇は11チーム目。３連覇以上は５チームしか達成しておらず、いずれも読売ジャイアンツによるものだ。

　広島の前にリーグ連覇を成し遂げた26チームのうち、７チームはその間に日本シリーズで一度も優勝できなかった。ただ、リーグ連覇＆日本一なしのうち、５チームの連覇は２年で止まった。リーグ３連覇以上＆日本一なしは、1951～53年の南海ホークス（現・福岡ソフトバンクホークス）と1967～69年の阪急ブレーブス（現・オリックス・バファローズ）だけだ。両チームとも、日本シリーズで３年続けて読売に敗れた。

　また、南海（1951～53年）と阪急（1967～69年）を除く３連覇以上の10チームは、遅くとも連覇の３年目までに日本シリーズで優勝している。

　なお、過去２年の広島は、日本シリーズとクライマックスシリーズ・ファイナルステージの違いこそあるものの、いずれも２勝０敗から４連敗を喫した。広島の日本シリーズ４連敗は2016年が最初ではなく、４度の敗退のうち、1991年以外は３度とも４連敗で敗れ去った。クライマックスシリーズ・ファイナルステージも、2013年に対戦相手が持っていたアドバンテージを１敗目と数えれば、シリーズ敗退は２度とも４連敗だ。

　一方、広島の日本シリーズ優勝は、３度とも４勝３敗だった。