ニックネームの週末はスパイクも特別仕様。あの選手の左足には「ゴッドファーザー」が
昨年に続き、今年も「プレーヤーズ・ウィークエンド」が催されている。背中にニックネームを綴ったカラフルなユニフォームに合わせ、特別仕様のバットやスパイクを使用している選手も少なくない。
例えば、フェルナンド・ロドニー(オークランド・アスレティックス)のスパイクには、弓を引く自身のシルエットが描いてある。ハビア・バイエズ(シカゴ・カブス)のスパイクは、マジシャンのイラスト入りだ。これは「EL MAGO(エル・マゴ=マジシャン)」のニックネームから来ている。
トッド・フレイジャー(ニューヨーク・メッツ)の場合、ニックネームはニューヨーク・ヤンキースにいた前年と同じ「TODDFATHER(トッドファーザー)」だが、スパイクはデザインを一新した。
昨年は、左足の外側にはニュージャージー州の地図に故郷のトムズ・リバーを記し、内側はフランク・シナトラ。右足は自身の姿で、外側がリトルリーグ時代、内側は2015年のホームラン・ダービー優勝だった。フレイジャーは、1998年のリトルリーグ・ワールドシリーズで優勝している。
今年は、左右のスパイクに顔が描いてある。「ゴッドファーザー」のドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)と「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のトニー・ソプラノ(ジェームズ・ギャンドルフィーニ)だ。
フレイジャーがインスタグラムにアップした写真には、両方ともはっきり写っている(Link)。
MLBのツイートには「フレイジャーはトッドファーザーじゃない。ニックネームの真の所有者はトッド・ヘルトンだ」という書き込みもある。コロラド・ロッキーズのフランチャイズ・プレーヤーだったヘルトンは、確かにそう称されていた。だが、「3年連続40本塁打&100打点に迫る、もう一人の「クラッシュ・デービス」が初タイトルを獲得する!?」で書いたように、同じニックネームの選手はいる。カールトン・フィスクとイバン・ロドリゲスは、どちらも「パッジ」のニックネームを持っていた。
ちなみに、昨年も今年も、フレイジャーは「プレーヤーズ・ウィークエンド」にクアーズ・フィールドを訪れておらず、対戦相手もロッキーズではない。また、フレイジャーの契約は来シーズンまで残っている。来年の「プレーヤーズ・ウィークエンド」も同じ時期であれば、メッツは本拠地でアトランタ・ブレーブスと対戦する。メッツ対ロッキーズは6月と9月だ。
ただ、FA直前のフレイジャーがトレードされることはあり得る。もし、ロッキーズに移籍したなら、「トッドファーザー」の先輩に敬意を表し、スパイクにヘルトンを描くというのはどうだろうか。