連続シーズン200安打に黄信号。継続できれば右打者の最長記録に並ぶが…
今シーズンも、ホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)は快調にヒットを打ち続けてきた。8月3日時点の安打は、両リーグのどの選手よりも多い。
ただ、7月25日の134本目を最後に、本数は増えていない。試合中に右膝の痛みを訴えて交代し、メジャーリーグ8年目にして初の故障者リストに入っている。
4年続けてきたシーズン200安打は、ここで途切れてしまうかもしれない。復帰は早くても8月6日の見込みだ。そこから残る49試合にフル出場し、これまでと同じく1試合平均3.91打数だとすると、191~192打数となる。200安打に到達するには、.344~.346の打率が必要だ。今シーズンの打率は.329ながら、昨シーズンは.346だったことからすれば、不可能ではない。けれども、復帰が遅れれば、ハードルはさらに高くなる。
もっとも、4年連続でもかなりの記録ではある。200安打を4年以上続けた右打者は、5年連続のアル・シモンズ(1929~33年)とマイケル・ヤング(2003~07年)、4年連続のカービー・パケット(1986~89年)とアルトゥーベ(2014~17年)しかいない。一応言っておくと、右打者は一塁までの距離が左打者よりも長い。
昨シーズンのMVP受賞からもわかるとおり、アルトゥーベはヒットを打つだけの選手ではない。過去6年とも30盗塁と30二塁打をクリアし、加えて、過去2年はホームランを24本ずつ放っている。ワールドシリーズ連覇をめざすアストロズにとって、重要な選手だ。
アストロズはア・リーグ西地区の首位にいて、2位のオークランド・アスレティックスに5ゲーム差をつけている。復帰を焦る必要は、まだない。