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オールスターで投げ合った先発投手が、同じ日に200奪三振に到達。16年ぶりに300奪三振が2人揃うか

宇根夏樹ベースボール・ライター
マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)Jul 22, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 先発投手として投げ合ったオールスター・ゲームから10日後、クリス・セール(ボストン・レッドソックス)とマックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)が、それぞれシーズン200奪三振に到達した。このままのペースでいくと、両投手とも300奪三振を上回る。

 セールは前年に308奪三振を記録しているが、シャーザーは2016年の284奪三振が最多だ。1900年以降の1シーズン300奪三振は、昨シーズンのセールが16人目(延べ35人目)。回数は、ノーラン・ライアンランディ・ジョンソンの6度が最も多い。

 また、1シーズンに300奪三振が2人は7度。ランディ&カート・シリングのシーズンが2度あり、2002年はともにアリゾナ・ダイヤモンドバックスで投げ、揃って300奪三振を達成した。その後、チームメイトであるか否かを問わず、2人が300三振を奪ったシーズンはなく、セールとシャーザーが記録すれば16年ぶりとなる。

筆者作成
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 1シーズンに300奪三振が3人以上は、1886年の5人が最後だ。それと同じ人数は難しいだろうが、今シーズンの300奪三振はセールとシャーザーにとどまらないかもしれない。彼らの他にも、3人がすでに180奪三振を超えている。クリーブランド・インディアンズのトレバー・バウアー(192)とヒューストン・アストロズの2人、ゲリット・コール(186)とジャスティン・バーランダー(183)がそうだ。

 なお、セールとシャーザーが200奪三振に達した7月27日は、シャーザーにとって34歳の誕生日でもあった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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