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通算589登板目に初先発した救援投手が、そこから2日続けて先発マウンドへ。今度は大谷翔平と投げ合う

宇根夏樹ベースボール・ライター
セルジオ・ロモ(手前) June 4, 2015(写真:ロイター/アフロ)

 通算588試合にリリーフとして投げた後、セルジオ・ロモ(タンパベイ・レイズ)は5月19日のロサンゼルス・エンジェルス戦で、初めて先発マウンドに上がった。さらに、ロモは20日のエンジェルス戦にも先発登板する。

 初先発の経緯について書いた「通算588救援のベテラン投手が初めて先発マウンドへ。この起用は大谷翔平も理由の一つ」に追記したとおり、ロモは1イニングを投げただけなので、連投は可能だ。19日は打者3人に計28球を投げ、いずれも三振に仕留めた。19日と違い、20日は大谷翔平が出場するが、野手ではなく投手としてだ。DHを解除しない限り、打席には立たない。

 2日続けての先発登板は、2012年7月7~8日のザック・グレインキー(当時ミルウォーキー・ブルワーズ/現アリゾナ・ダイヤモンドバックス)以来となる。ただ、グレインキーは1試合目に4球しか投げなかった。ゴロを打たせ、一塁へ走り込んで送球を受けたプレーがセーフと判定されると、ボールをグラウンドに叩きつけて退場を宣告された。

 ESPNによれば、2日続けて先発登板し、1試合目に少なくとも1イニングを投げたのは、1980年4月14~15日のスティーブ・マッカティが最後だという。14日が1.2回5失点で黒星、15日は8.1回3失点で白星。2試合目は9回表に入るまで、得点を許さなかった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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