NBAスターの兄とMLB控え野手の弟による同居にピリオド。弟は開幕から3度目の移籍
4月19日、オークランド・アスレティックスは金銭と交換に、トレイス・トンプソンをシカゴ・ホワイトソックスへ放出した。
トンプソンが移籍するのは、開幕から3度目だ。4月3日にロサンゼルス・ドジャースからニューヨーク・ヤンキース、5日にヤンキースからアスレティックスへ移った。
2週間前に「開幕から2度目の移籍で、弟が兄のいるオークランドへやってきた」で紹介したように、アスレティックスへ移ったトンプソンは、兄の家に住むことになった。彼の兄は、ゴールデンステイト・ウォリアーズのシューティング・ガード、クレイ・トンプソンだ。ウォリアーズとアスレティックスの本拠地は、すぐ隣に位置している。
ただ、アスレティックスは4月6日から15日までアウェーで試合を行っていたため、兄弟がオークランドに揃ったのは、数日に過ぎなかった。トレイスはアスレティックスで3試合に出場し(ドジャースとヤンキースでは出場なし)、打席では7打数1安打ながら、2試合目にヤシエル・プイーグ(ドジャース)のホームランをもぎ捕った。プイーグはヘルメットを持ち上げ、かつてのチームメイトを称えた。
クレイはプロ入りからウォリアーズ一筋だが、トレイスは2015年12月にも移籍を経験している。シンシナティ・レッズを含む三角トレードにより、ホワイトソックスからドジャースへ移った。今回のトレードで、トレイスはプロ入りからメジャーリーグ1年目までを過ごしたホワイトソックスへ戻った。兄のいるオークランドを離れ、再びたどり着いたシカゴは、弟にとって安住の地となるのだろうか。