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大谷翔平の連続ホームラン試合はどこまで続く。日本時代の自己最長まで伸ばせばMLBのルーキー記録に並ぶ

宇根夏樹ベースボール・ライター
マット・オルソン(オークランド・アスレティックス)Sep 9, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が3試合続けてホームランを打った。大谷は2016年に、日本プロ野球で5試合連続ホームランを記録している。ここからさらに2試合伸ばし、2年前と同じ5試合連続とすれば、メジャーリーグのルーキー最長記録に並ぶ。

筆者作成
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 この記録を持つ8人は、大谷と違ってマウンドから投げてはいない。また、どの選手もストリーク(連続記録)の前に、少なくとも3本のホームランを打っている。5人は当時、ルーキーではあるものの、メジャーリーグ1年目ではなかった。ロン・キトルの場合、初本塁打は前年に記録した。大谷のストリークはまだ彼らに並んでいないが、野手出場2試合目からスタートしている。

 ただ、2年前のトレバー・ストーリー(コロラド・ロッキーズ)はそれ以上だった。開幕戦でメジャーデビューし、2打席目と3打席目にホームランを放つと、そこから4試合連続。4試合目も2本を叩き込んだ。最初の4試合どころか、最初の3試合でいずれもホームランを記録した選手は、ストーリーの他に誰もいない。

 4月8日、大谷は投手として2試合目のマウンドに上がる。DHを解除しない限りは打席に立たないので、連続ホームラン試合の継続/停止には無関係だ。相手は初登板と同じアスレティックス。そこには、前年に5試合続けてホームランを打ったマット・オルソンもいる。ルーキー最長記録に名を連ねただけでなく、昨シーズンは59試合で24本塁打。最初の対戦で、大谷はオルソンを2三振と外野フライに討ち取っているが、要注意の打者であることは間違いない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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