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大谷翔平の初安打、初白星、初本塁打は、どれも今シーズンにメジャーデビューした選手の一番乗り

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平/メジャーリーグ初本塁打となったスウィングの直後 Apr 3, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月29日の開幕戦で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は最初の打席にヒットを打った。そして、4月1日の初登板で白星を挙げ、野手出場2試合目の4月3日は、こちらも1打席目にホームランを放った。

 3月29日にメジャーデビューした選手は7人いるが、その試合で打席に立ったのは、大谷とジャイロ・ムーニョス(セントルイス・カーディナルス)だけだ。ムーニョスは代打として出場し、三振に倒れた(4月2日のメジャーリーグ3打席目に初安打)。また、4月3日までにメジャーデビューした選手のうち、白星を挙げたのも、ホームランを打ったのも、大谷しかいない。

 同じシーズンにメジャーデビューしたなかで、安打、白星、本塁打のいずれも最初に記録した選手は、過去にいるのだろうか。

<追記>少なくとも、過去30年には見当たらなかった。

 昨シーズンの場合、安打は4月3日のヤンディ・ディアズ(クリーブランド・インディアンズ)、白星は4月7日のカイル・フリーランド(コロラド・ロッキーズ)とアミール・ギャレット(シンシナティ・レッズ)、本塁打は4月10日のブロック・スタッシー(フィラデルフィア・フィリーズ/現ミネソタ・ツインズ)が、それぞれ一番乗りだった。

 2016年は前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)が4月6日にデビューし、本塁打(=安打)を放って白星も挙げた。けれども、3つのうち一番乗りは白星だけ。2日前に3人が初安打を打っていて、ストーリーの一打はホームランだった(ストーリーはメジャーリーグ最初の7安打中、5本目以外はすべてホームラン)。

 なお、大谷はホームランに続いて2打席目(と4打席目)もヒットを打ち、初の1試合複数安打を記録したが、こちらは一番乗りではなかった。先月、「メジャーデビュー直前のプロスペクト2人。一方は2400万ドルで契約延長、一方は3000万ドルを却下」で紹介したスコット・キンガリー(フィリーズ)が、3月30日のデビューから2試合続けて2安打ずつを放った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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