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40歳になってから400本以上のヒットを積み上げたのは10人だけ。イチローはあと60本で11人目に

宇根夏樹ベースボール・ライター
フリオ・フランコとバリー・ボンズ。当時48歳と43歳 July 24, 2007(写真:ロイター/アフロ)

 3月31日、イチロー(シアトル・マリナーズ)は本塁打をもぎ捕っただけでなく、シーズン1本目と2本目のヒットを放ち、メジャーリーグ通算安打を3082本、40歳以降の安打を340本とした。

 これまでに10人のメジャーリーガーが、40歳の誕生日以降に400本以上のヒットを打っている。キャップ・アンソンジム・オルークの本数はやや曖昧だが、400本を超えていることは間違いない。

筆者作成
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 現役選手では、他に40歳以上の野手はいないので当然ながら、イチローが最も多い。現時点の340安打は歴代15位。史上11人目の400安打まで、あと60安打だ。

 出場機会によるものの、今シーズンの到達も不可能ではない。過去3年のシーズン平均安打は78.7本。2015年の91本と2016年の95本に対し、2017年は50本にとどまったが、これは打数が少なかったためだ。3.92打数に1本のペースは、2015年(4.37打数/本)と2016年(3.44打数/本)の間に位置する。このペースなら、244打数でシーズン62安打となり、40歳以降の安打は400本に達する。

 また、フリオ・フランコのように45歳を過ぎてもプレーし続ければ、アンソン、サム・ライスピート・ローズに続く、40歳以降の500安打も見えてくる。フランコの場合、日本と韓国で打った本数を含めれば、40歳以降の安打は500本を上回る。

 なお、本塁打と盗塁は、メジャーリーグの通算記録を保持する選手が、40歳以降の最多記録も持つ。バリー・ボンズは40歳となってから79本塁打を放ち、リッキー・ヘンダーソンは109盗塁を決めた。イチローは現在、6本塁打と37盗塁だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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