ダルビッシュと同じ地区には、日本人投手をカモにした、あのスラッガーがいる
先日の記事「大谷翔平からホームランを打った選手は、これまで日本人投手を苦手としていた」を書いていて、ふと思った。では、昨シーズン、日本人投手をカモにした選手は誰なのか?
昨シーズン、少なくとも3人の日本人投手と対戦した打者は128人いて、17人は無安打に終わったが、13人は打率.500以上を記録した。
13人のなかでも際立つのが、シンシナティ・レッズのジョーイ・ボトーだ。合計10打席以上の66人に限れば、打率.545はトップ。対戦した日本人投手の全員からヒットを打った打者は何人かいるものの、4投手からは、ボトーの他にはウィル・マイヤーズ(サンディエゴ・パドレス)しかいなかった(5投手からヒットはおらず、6投手と対戦した打者はいない)。マイヤーズは、ダルビッシュ有、前田健太、上原浩治、田澤純一から各1安打。打率は.235(17打数4安打)と低かった。
ボトーは高打率のみならず、日本人投手から3本のホームランを放った。こちらはタンパベイ・レイズのコリー・ディッカーソン(現ピッツバーグ・パイレーツ)と並んで最も多く、ディッカーソンの相手は田中将大(2本)とダルビッシュ(1本)の2投手だが、ボトーは3投手、田中、前田、上原から1本ずつ打った。
昨シーズン、ダルビッシュはボトーと対戦しなかったが、今シーズンはシカゴ・カブスの投手として、ボトーのいるナ・リーグ中地区で投げる。このカードは、3年続けてカブスが勝率.630以上を記録していて、今シーズンも優勝を狙うカブスと再建中のレッズでは明らかに差があるものの、2人の対戦は楽しみだ。
他の日本人投手と同じように、ダルビッシュもボトーにカモにされるのか。それとも、ダルビッシュがボトーを抑えるのか。これまでは、4打数1安打、0本塁打。2013年と2016年に3打席ずつなので、対戦は多くはないものの、ダルビッシュに分がある。