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メジャーリーガーの父と母が結婚。息子2人は計600本塁打以上。過去には兄弟だけでなく親子になった例も

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーク・テシェーラ(左)とブライアン・マッキャン May 25, 2015(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 この冬、ブライアン・マッキャン(ヒューストン・アストロズ)の母シェリーが、マーク・テシェーラの父ジョンと結婚するという。ブリーチャー・レポートのスコット・ミラーが、「ブライアン・マッキャンに関するちょっとした情報」という書き出しでツイートした。

 2人の息子は、アトランタ・ブレーブス(2007~08年)とニューヨーク・ヤンキース(2014~16年)でチームメイトとしてプレーした。現在、マッキャンは33歳、テシェーラは37歳だ。

 今シーズンが終わった時点で、マッキャンは通算263本塁打を打っている。テシェーラは409本塁打を放ち、昨シーズン終了後にユニフォームを脱いだ。合計672本塁打は、ハンクトミー・アーロン兄弟の768本(755/13本)には及ばないものの、ビンスジョードム・ディマジオ兄弟の573本(125/361/87本)を上回る。また、ともに200本塁打以上の兄弟は、これまでいなかった。

 互いの親が結婚した例は、寡聞にして知らないが、結婚によって兄弟や親子になったメジャーリーガーたちは何組もいる。

 マニー・マチャド(ボルティモア・オリオールズ)の妻はヨンダー・アロンゾ(FA)の妹で、ゲリット・コール(ピッツバーグ・パイレーツ)の妻はブランドン・クロフォード(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の妹だ。コールとクロフォードは投手と打者として対戦しており、通算18打数4安打(打率.222)とコールが抑えているが、クロフォードは今年7月にコールからタイムリー・ヒットを打った。

 ジェフ・マシス(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)の妹はコリー・ラスマスの妻。ラスマス夫妻は、それぞれの兄がメジャーリーガーだ。コリーの兄コルビー(FA)とマシスは、2012年にトロント・ブルージェイズでチームメイトだった。

 今シーズン、7年ぶりにメジャーリーグで投げたグレゴリー・インファンテ(シカゴ・ホワイトソックス)は、フレディ・ガルシアの妹と結婚している。現在はデトロイト・タイガースでスカウトをしているドン・ケリーの妻は、ニール・ウォーカー(FA)の姉でトム・ウォーカーの娘だ。ニールの母でトムの妻はチップ・ラングの妹なので、ケリーとラングの間柄は……ああ、ややこしい。

 千葉ロッテ・マリーンズでも監督を務めたボビー・バレンタインは、ラルフ・ブランカの娘と結婚している。デニー・マクレインルー・ブードローの娘と2度結婚。ホゼ・リホはかつて、ホアン・マリシャルの娘と夫婦だった。

 ペドロ・アルバレス(FA)の妻はパット・マーフィーの娘だ。他の例と違い、マーフィーはメジャーリーグでプレーしていないが、2015年7月にアルバレスがサヨナラ安打を放った時、対戦したサンディエゴ・パドレスの監督を務めていた。

 他にも、挙げていけば、枚挙に暇がない。これからも、兄弟や親子になるメジャーリーガーは出てくるだろう。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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