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ダルビッシュがレンジャーズで残した成績は、あの大投手のレンジャーズ時代と瓜二つ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ノーラン・ライアン MARCH 4, 1992(写真:ロイター/アフロ)

 ダルビッシュ有のテキサス・レンジャーズ時代は、ひとまず終わりを告げた。再びレンジャーズのユニフォームに袖を通す日が――早ければ来シーズンにも――来るかもしれないが、今シーズンはここから、ロサンゼルス・ドジャースの投手としてマウンドに上がる。

 ダルビッシュは2012年からこの夏まで、122試合に先発した。通算成績は52勝39敗、防御率3.42だ。一方、ノーラン・ライアンは1989~93年にレンジャーズで投げ、129先発して51勝39敗、防御率3.43を記録した。

 白星は1しか変わらず、黒星はまったく同じ。防御率も0.01しか違わない。

 2人は奪三振率の高さも共通しており、ダルビッシュの11.04とライアンの10.06は、レンジャーズの歴代トップ2に位置する(通算150イニング以上)。ちなみに、ア・リーグの平均奪三振率は、2012~17年が7.76、1989~93年は5.06だ。2ケタ奪三振は、ダルビッシュが32試合、ライアンは34試合を数えた。

 ただ、ライアンはレンジャーズで初めて投げた時、すでに42歳を迎えていた。ダルビッシュもライアンのように、長きにわたって投げ続けられるだろうか。

 ライアンは19歳でメジャーデビューしたが、初めて規定投球回をクリアしたのは25歳の時だ。ダルビッシュがメジャーデビューした時の年齢も、25歳だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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