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11年前と今夏に起きた「得点ありのトリプル・プレー」には、どちらもルイス・カスティーヨが関わっていた

宇根夏樹ベースボール・ライター
ルイス・カスティーヨ(シンシナティ・レッズ)Jul 20, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 得点ありのトリプル・プレーは、イライアス・スポーツ・ビューローによると、ここ40年に2度しか起きていない。2006年5月27日と2017年7月25日だ。

 11年前のトリプル・プレーでは、二塁を守っていたルイス・カスティーヨ(ミネソタ・ツインズ)が打球を処理した。この夏は、ルイス・カスティーヨ(シンシナティ・レッズ)の投球がバットに弾き返され、そこからトリプル・プレーとなった。

 2人のルイス・カスティーヨは、別の選手だ。兄弟や親子などの血縁関係もなく、どちらもドミニカ共和国の出身だが、姻戚関係でもないらしい。

 単なる偶然に過ぎないとはいえ、次に得点ありのトリプル・プレーが起きる時も、ルイス・カスティーヨが関わっているのだろうか。

 これまでにメジャーリーグでプレーしたルイス・カスティーヨは2人しかおらず、一方はすでにユニフォームを脱いでいる。ただ、もう一人は今年6月にメジャーデビューしたばかりで、年齢は24歳だ。得点ありのトリプル・プレーに、再び関わるかもしれない。

 11年前のトリプル・プレーでアウトになった一塁走者は、現在もプレーを続けている。その選手は、テキサス・レンジャーズのエイドリアン・ベルトレーだ。

 また、この試合に出場したジョー・マウアーイチローも、それぞれマイアミ・マーリンズとツインズで今シーズンを過ごしている。マウアーは一度も移籍しておらず、ずっとツインズのままだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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