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レッズのロング・リリーバーは名前も長い。13文字のラストネームは歴代2位タイ。現役では暫定トップ

宇根夏樹ベースボール・ライター
アッシャー・ウォジャハウスキー(シンシナティ・レッズ)Jun 10, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

7月17日の試合で、シンシナティ・レッズのスコット・フェルドマンは初回に5点を失った。2回表からはアッシャー・ウォジャハウスキーがマウンドに上がり、5イニングを投げてソロ本塁打の1点に抑えた。レッズは1対6でワシントン・ナショナルズに敗れたものの、ウォジャハウスキーの投球は際立った。この週末には、フェルドマンに代わって先発マウンドに立つ可能性もある。

カタカナの表記からも窺えるとおり、ウォジャハウスキーのラストネームは長い。アルファベット13文字を費やし、Wojciechowskiと綴る。歴代では、14文字のジャロッド・サルタラマッキア(Saltalamacchia)に次ぎ、トッド・ホランズワース(Hollandsworth)やティム・スプーニーバーガー(Spooneybarger)らと並ぶ。

1990年代にオークランド・アスレティックスで投げたスティーブ・ウォジャハウスキー(Wojciechowski)とは、遡ればどこかでつながっているのかもしれないが、親戚ではないらしい。調べた限りでは、ラストネームが13文字以上のメジャーリーガーは、サルタラマッキアが15人目か16人目、レッズのウォジャハウスキーは16人目か17人目だった。人数の揺れは、19世紀から20世紀にかけてプレーしたオシー・シュレッケンゴーストによる。Schrecongostは12文字だが、デビュー当初は13文字のSchreckengostとされていた。

サルタラマッキアは今シーズン、トロント・ブルージェイズで10試合に出場したが、6月末に傘下のバッファロー・バイソンズ(AAA)から解雇された。現時点では、ウォジャハウスキーが「最も長いラストネームの現役選手」ということになる。

ただ、サルタラマッキアは32歳だ。再び、メジャーリーグでプレーしてもおかしくない。

サルタラマッキアとウォジャハウスキーが対戦すれば、2人のラストネームの合計は27文字となり、ホランズワース対ウィリアム・バンランディンガム(VanLandingham)やサルタラマッキア対ライアン・ローランド-スミス(Rowland-Smith/ハイフンはカウントしていない)などの計26文字を上回る。

また、サルタラマッキアとウォジャハウスキーがチームメイトになると、こちらも、2003年にフロリダ・マーリンズでプレーしたホランズワースとスプーニーバーガーの計26文字を追い抜く。サルタラマッキアは捕手なので、ウォジャハウスキーとバッテリーを組むかもしれない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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