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レッズのフレイジャーがホームラン・ダービーを制す。本拠地での優勝はサンドバーグに次いで史上2人目

宇根夏樹ベースボール・ライター
トッド・フレイジャー(シンシナティ・レッズ)Jul 13, 2015(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

今年のホームラン・ダービーは、舞台となったグレートアメリカン・ボールパークを本拠地とする、シンシナティ・レッズのトッド・フレイジャーが優勝した。本拠地でホームラン・ダービーを制したのは、1990年にリグリー・フィールドで優勝した、シカゴ・カブスのライン・サンドバーグに次いで2人目。サンドバーグはこの年、ナ・リーグ最多のシーズン40本塁打も放った。

サンドバーグの他にも、同じ年にホームラン・ダービー優勝と本塁打王のタイトルを手にした選手はいる。アンドレ・ドーソン(1987年)、ホアン・ゴンザレス(1993年)、ケン・グリフィーJr.(1994、1998、1999年)、サミー・ソーサ(2000年)、ライアン・ハワード(2006年)がそうだ。

フレイジャーは今シーズンの前半戦に25本塁打を打っている。ナ・リーグで彼の上にいるのは、27本塁打のジャンカルロ・スタントン(マイアミ・マーリンズ)と26本塁打のブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)だけ。フレイジャーにも本塁打王のチャンスはある。どちらもライバルとしては強力ながら、故障中のスタントンは8月初旬まで欠場する見込みだ。

また、過去のホームラン・ダービー優勝者のうち、1991年のカル・リプケンJr.と2003年のギャレット・アンダーソンは、同じ年のオールスター・ゲームでホームランを放ち、ゲームMVPを受賞している。フレイジャーにはこちらの期待もかかる。

ただ、フランク・トーマスは1995年にホームラン・ダービーで優勝し、オールスター・ゲームではホームランを打ちながらも、ゲームMVPは逃している。ホームランで先制の2点を挙げたトーマスではなく、ソロ・ホームランで決勝点を挙げたジェフ・コナインがMVPに輝いた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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